DORAGON
DOES
HISUTMOST
TO HUNT
RABBITS
D
oragon
rabbits
&
R
エルの洋服が変わる度にガードが硬くなる問題。
「エルフェルト、お前、まだその格好のままでいやがるのか。」
「へっ!?あの、これですか?…流石に首輪は取っちゃおうかなぁ?って思ってますが…、
接角お母さんが作ってくれたドレスですし、なんだかんだ気に入ってますので、まだ着てようかなぁって…」
「…いいからそいつは脱げ!餓鬼がいつまでも乳見せつけてんじゃねぇ!!そんなもんさっさとしまいやがれ!!」
「え、えええ!?ち、乳って!?!?それに…わ、私はもう子供じゃないですっ!!!」
「餓鬼に餓鬼っつって何が悪い。カイの連れにテメェの新たな服をさっさと取り繕って貰え!」
◇◇◇◇◇
「ソルさんっ!見てくださいっ!!ほらっ!キチンと新しいお洋服作って貰いましたからっ!!
胸だって隠れてますしっ!これでソルさんも文句は無いでしょうっ!!!」
「…下が短すぎる。」
「…へっ??……、えっと…、でも、形はラムのお洋服と一緒にしてもらったから、スカートそんなに短いって事は…?」
「テメェは直ぐ走り回り、むやみに飛び跳ねたりするだろうが!それだけじゃねぇ…。直ぐ転びやがる!!
またテメェの餓鬼臭えパンツ、周りに見せつけて回るつもりか!?」
「…ななななに言ってるんですかーっ!?!?というか、当たり前のようにスカートまくったらダメですッ!!!
餓鬼臭い!?!?…こ、これは…れっきとした白レースのショーツなんですうっ!!!子供用って訳じゃありませんからぁああっ!!?」
「そんなもん知るか。いいからさっさとしやがれ!!あとその紐は余計だから外せ。テメェにはまた早すぎる。」
「さ、さっきっから一体なんなんですかーっ!?…ガーターベルトの何がいけないっていうんですか!?可愛いじゃないですかっ!!
あとこれ便利なんですよ!!ニーハイブーツがズレ落ちなくなるんですっ!!!」
「ハナっからずれ落ちるモンをチョイスしてんじゃねぇよ!!
クソ…、慈悲無き啓示のセンスなんぞ褒めたくはなかったんだがな、前のテメェのドレスの下のガードの固さは認めざるえねぇ…。
…いいか!…エルフェルト!そいつ(スカート)の長さ変えるつもりねぇなら、テメェはさっさとタイツでも履きやがれ!!
…それと…わかってんだろうな…!?透ける奴なんぞ選んでみろ…!!心底後悔させてやるから覚悟しやがれ…!!」
「たっ、だからっ!?な、なななんでソルさんにここまでお洋服のダメ出しされなくちゃならないんですかぁああああああ!!!
ラムだって、露出結構あるじゃないですかぁあああ!!!なんで…私ばっかりっ!?」
「テメェが危なっかしいからに決まってんじゃねぇか。」
「そんな理由は横暴ですぅうううっ!!ソルさんの馬鹿ぁああああっ!!!」
◇◇◇◇◇
「メイドさんっ!!ごめんなさい!先程わざわざガーターベルト用意してもらったのに、あ、あのっ、厚手のタイツってありますか!?」
「はい、此方ですね?」
「って、もう用意しててくれたんですかっ!?」
「ええ、あんなに誰もが通るエントランスホールで、あんなに激しく言い争っていらっしゃれば、
自ずと噂で耳に入ってくるものですから。」
「……な、なんか…恥ずかしい…です…」
「私(わたくし)としては、その服装にそのガーターベルトはとてもお似合いと思いますけれど、
男心と女心は噛み合わないと、先人達からの教えもございますし…。
ただし、いつの時代も殿方の思い通りにいかないのが女というものでしょう?…そのタイツ、よく見てみてください。」
「…えっ!?、こ、このタイツ…タイツ自体がガーターベルトっぽいんですかっ!?」
「デニールは120ありますし、一見ただの厚手のタイツですが、丁度スカートに隠れる部分が、
他のタイツとは違いセクシーさがあって良いでしょう?何も殿方の視線のみで女性はお洒落をする訳ではありませんから。」
「あ、ありがとうございます!これにします!」
◇◇◇◇◇
数日後…
「なあ、お前知ってるか…?」
「なんなんだよ、勿体ぶらせて。」
「あの、今や我が国の国賓として扱われてるヴァレンタイン姉妹の事なんだけどさ…。
最近、二人色違いの同じ服装してるだろ?」
「ラムレザルの方は元々ディズィー様の私服を借りていたらしいが、
エルフェルトの方はそのラムレザルの服装をそのまま模した色違いを今は着てるが…それがどうかしたのか…?」
「いや、この前な、珍しく二人で大庭のエントランスで仲良さげにしてたんだよ。
その日はちょっと風が強い日でな、その風でヴァレンタイン姉妹のスカートが捲り上がってな、
そんなのどうしても視線がそっちに行くだろ?
でも、ラムレザルはあのスカートの下、ショートパンツ履いててさ、スカートめくれてるの直そうともしないんだよ。」
「そりゃないわー!ショートパンツ履いてようがなかろうが、少しは恥じらって欲しいのが、男心ってヤツだよなぁ〜!」
「その点、エルフェルトの方は流石だったんだぜ!?本気で慌ててめっちゃ恥じらってんだよ。」
「あれ?そういえば、あの子厚手のタイツ履いてなかったか?」
「その厚手のタイツなんだがな…!外から見たらただのタイツなんだが、中がちょっとしたガーターベルトっぽくなっててさ、
パンツがまるわかりだったんだよ!……しかもシンプルなレースの白…。
だけど …なんか、寧ろここまで男心くすぐる仕草や格好する子は、逆に人間でも珍しくないか?」
「たしかにな。城で働く女中達は、仕事に命かけすぎて、例えそんな恥じらいの場面でも、何かありましたか?的な顔するしな。」
「カイ様が通りかかったりしたら、あいつら態度が一変するけどな。」
「ハハハ違いない!でもなんか…初めはヴァレンタインだからってかなり警戒してた頃が嘘のようだなー。」
「あの二人のおかげで、男達の仕事のヤル気が上がったりしてるらしいしな。」
「特にセントラルオルガンタワーの修繕工事する為に臨時で雇った土方達だろ?」
「なんか、あいつらの話だと、エルフェルトが城の窓からずっと作業を見てるんだと。」
「そりゃ、さぞかし立派に修繕工事されてそうだな。」
「前より立派なもんが出来上がりそうな予感がするよなー!」
「ハハハハ…!」
「お、…おい…、なんか、さっき、ちょっと物音したから、後ろ振り向いたら、さっきまで、近くにソル様が居たっぽくてだな…?」
「…?、全然見かけないぞ?」
「なんか、俺達の会話の何かをキッカケに一目散に城の方に駆けて行ったっぽくてな…。」
「…お前、何の話してたんだ?」
「………、最近、もっぱらメイド達の噂で気になる事があってだな………。ま、噂が本当なら……、多分、今頃エルフェルトの所かもな……。」
◇◇◇◇◇
「エルフェルトぉ!!!」
「もほぅっ!?!?…そ、ソルさんっ!?いっ、一体…な、ななんですかっ!?
いきなり乙女の部屋にノックしないで開けるのはだめって言ったじゃないですかっ!!!」
「…テメェ…ッ。よくも俺を騙しやがったなっ!?」
「ちょっ…な、一体何の話ですかっ!?……って、スカートっ!!!スカート捲るのっ!!だめっ!!ダメですうっ!?!?」
「………、なるほどな。テメェ…上手い事、俺の釘差しの盲点をついてきやがったな…!?」
「……盲点って…!?そんなつもりじゃ…っ!?キャッ!?…な、何するんですかっ!!!いきなり持ち上げないでくださいっ!?
!?………ちょっ…ちょっ…っ!!?な、なんで…っ、私ベッドに押し倒されてるんですかっ…!?
そ、ソルさんっ!!まだお昼っ!!お昼ですからっ!!!
というかっ…!!さも、当然って感じて、器用に、パンツだけ脱がさないで下さいっ!!!
…わ、私の話を聞いて下さいってばぁああああああっ!!!」