DORAGON
DOES
HISUTMOST
TO HUNT
RABBITS
D
oragon
rabbits
&
R
メイド達の娯楽。
「あー!、私も、早く王族様達のお部屋の整備やお世話出来る役職に付きたいいいい!!!」
今日一日の仕事を終えて、メイド達にと建てられた宿舎の、二人用のシェアルームで、
友達件同僚で私と違うメイドの役職についてる子にそう思い切り訴える。
「あんた、まだまだ下っ端でしょ?そんなのまだ無理に決まってるじゃない。」
「知ってる、知ってるから皆まで言わないでよ…。あー、昨日ね…。王族様達が住まうエリアで、ちょっとしたイベントが起こっててね…。」
「それ知ってる、アレでしょ?ソル様が帰って来てたんでしょ?」
「そう!そうなの!…え?なんでそんなに情報早いの?あなたってばコックメイドでしょ?」
「食事のメニューの変わり様で把握出来るわよ。カイ様とディズィー様なら、野菜やお魚とか栄養バランスいい材料調達するんだけど、
ソル様が来られた時やシン様にが帰られた時はやたら精肉店に走らされるもの。あと酒屋ね。」
「へぇ…!そうだったのね!ありがとう!一つ学んだわ!」
「それで?イベントって何なの?」
「うん!…あなたはさ…ソル様の噂…どこまで知ってる?」
「噂というか、カイ様のご友人で、ギアで滅ぼされそうになった世界を幾度も救った軍神とか、
慈悲なる啓示を撃った張本人とか…。私が知ってるのはそんなもんよ。」
「その慈悲なる啓示の娘で、今、カイ様が匿っていらっしゃるヴァレンタイン三姉妹は知ってる?」
「あー、コック達がやたら騒いでるから名前だけ知ってる。三人共とても可愛いんでしょ?私は見た事無いからなんとも言えないけど…。」
「とても可愛いって所じゃないの!!アレ何!?同じ生物なの!?三人共めっちゃお人形なのッ!!
お人形過ぎてッ!!ああああああ!!!」
「落ち着きなさいよ!…ディズィー様よりって事は無いわよね?あのお方は本当にお美しいもの。」
「ディズィー様もお美しい!でもまた違う次元なの!!!可愛い過ぎてもうだめなのおおお!!!」
「そのヴァレンタイン姉妹がどうしたのよ。」
「今日、ソル様がお城にご到着されるや否や、ジャック・オーさんとにこやかにご談笑されてる姿をメイドの何人かが見ていたって
言っていたの。そのちょっと時間経った後、セントラルタワーの復興作業員が、窓のエントランスでソル様とエルフェルトさんが
意味深に見つめ合ってたって発言を聞いたって一人のメイドが言ってて、もうメイドの皆で大騒ぎよ!!」
「…只の野次馬根性ね。」
「それだけじゃないのっ!!夜勤組が、色んな証拠を掴んできたんだもの!!
昨日、エルフェルトさんの客間で、お二人の営みの声を思い切り聞いたって証言する夜勤のメイド達が多数居るの!!!
しかもめっちゃ激しかったって………。昨日の夜入りから朝方近くまで、声途絶える事無かったって皆言ってた………。
こんな事なら一度断った夜勤組に入っとけば良かったァあああああ!!」
ベッドに頭をこすりつけて、頭をボブボブ叩きつけてああああああとのたまう私に、呆れ顔の同僚は、
そのエルフェルトさんってどんな方なの?と聞いて来たからか、事細かに説明する事にした。
「顔立ちは童顔なの、本当可愛いのよ。でも、その顔立ちに似合わないナイスバディなの!!
…一度エルフェルトさんが倒れられた時に、エルフェルトさんのお体清める係になった時に、感動してしまったのっ…!!!
なんでこんなに白くてつるつるなの!?ムダ毛無い!!一切無いっ!出るとこ出てるし締まってるとこ締まってるし!
だからって細すぎるって事無いし!おしりもめっちゃつるつるだったんだからっ!!!」
「…あなたそれでも女なの?発言がアレ過ぎてもう…。」
「なんとでもおっしゃいっ!!近くで見たらそんな事言ってらんなくなるんだからっ!」
「はいはい、私はやっぱり、カイ様やシン様をひと目見れたら、そのお美しいお顔を拝借出来たっていう幸福感を感じるから、あ
なたのその、女の人に狂う感じはわからないわね…。
…でもおかしいわね?どこかで聞いた話だけど、王族の方の個室って、防音対策しっかりなってるって聞いてたんだけど?」
「その事ね、それはエルフェルトさんのお部屋だったからなの。
ソル様の個室は、カイ様がもう特別にご用意した防音対策なってる個室なんだけど、
エルフェルトさんやラムレザルさん、ジャック・オーさんのお部屋は、御客人用のお部屋だから、防音対策はそこまでされていない感じね。
だから、カイ様とディズィー様のお部屋からはもしお二人が何かされていても私達には全くわかりようが無いし、
多分、昨日の夜勤組の話によると、
ソル様はエルフェルトさん相手に相当手慣れてた感じだったって言ってたから、
前にもソル様のお部屋でお二人が何らかしら事を行っていた可能性は高いって専らの噂よ。」
「へぇ~、やっぱりあの体格は伊達じゃないのね。」
「…へっ?」
「朝まで声が途切れなかったって事は…つまり一晩中って事でしょう?……すっごいわね…!!
それに、相手していたエルフェルトさんも相当だと思うんだけど…?
あーゆーのって、お互いのどちらかがやる気無くしたりしたら、おしまいなるじゃない?
それが朝まで続くんだから、やっぱり、私達とは体力の作りがもはや違うって事かしらね…?」
「ちょっ…!だめっ!!!そんな事いわないでよっ!!!余計にっ!夜勤出来なかった事の後悔募らせるからぁああああああ!!!」
その後悔にまみれて泣き叫ぶ声が、メイド達の宿舎の廊下にまで、響き渡っていた。