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些細な日常が“あの日”を思い出させる。

R-18

 

「あ!あれって…!!」

皆と生活物資の買い出しに街に立ち寄れば、前に、私が人間としてまぎれ込み生活していた時によく通っていたカフェを見つけて、
つい立ち止まってしまい、一緒に歩いていたラムに、どうしたの?と質問をされた。

皆には、私がこの街で人として生活してたなんてことは勿論恥ずかしくて殆ど誰にも言ってなかったからか、つい、な、なんでも無いの!と、どもってしまう。

ソルさんと共に私達の先を歩いていたシンが、私とラムが立ち止まった事に気をかけて戻ってきたみたいで、
何気なく私に、ここのコーヒー美味いよなー!エルも好きなのか?
と自然に振ってきたからなのか、応えるつもり無かったのに、つい私も好き!
とテンション高めで答えてしまい、慌てて違うの!今の忘れて!と答えれば、
なんで好きなのを隠すんだ?好きなら好きって言えばいいじゃん!と言われてつい私は、口籠ってしまう。


「エルフェルト、テメェ、まだ何かやましい事でも隠してやがるのか。」

「あ、オヤジ!…やましい事ってなんだよ?」

「さぁな。ただ、エルフェルト。テメェはイリュリアに来る前は人間社会に潜伏していたと言っていたな?」

「…は、はい。」

「テメェのその態度、此処に潜伏してたんだと丸解りだぜ。」


「へぇ、そうだったのか!だったら、ここのコーヒー屋の事知っててもおかしく無いもんな!」

「エルを此処に潜伏しろと命令したのはきっと母さん。でもどうして潜伏していた期間をエルは私達に言いたくないの?」

「そ、それは…あの…っ、…」

「まあ、ラムもいいじゃん!なんかデンジャラス過ぎて黒歴史過ぎてヤベェ!?ってヤツ?オレにもあったしな。
エルがオレ達に言いたくなったタイミングってヤツの時に改めてエルから聞けばいいんだよ。」


「…ううん、みんなに言いたく無いって訳じゃないの。でも…ちょっと恥ずかし過ぎて…。ごめんねラム。シン、ありがとう。」

「おう、いいって事!…って案の定、オヤジは納得出来ねぇって顔してるぜ。眉間にシワ寄ってるし!」

「ソルさん…その…。」

「…フン、行くぞ。」

後ろ姿で、多くの荷物を軽々と運びながらスタスタと前を歩いていくソルさんの態度に、私はちょっと気にかかってしまう。それでも、引き止めるにはもう少し勇気が必要だった。
そんな私の行動にシンは安心させるようにつぶやいてくれる。

「エル、大丈夫だよ。オヤジもわかってんだ。ただ、納得出来ねぇ!!って気持ちを難しく考え過ぎてるだけだ。」

「ソルさんが、“納得出来ねぇ”?」

「オレもよくわかんないんだけどさ?最近のオヤジは…エルの事になるとピリピリするっつーか、眉間のシワがよりデンジャラス!っつーか…。なあ?ラム?」


「…うん、…私もそれを感じていた。エルは一体ソルに何をしたの?」

「…え!?え…えっ!?」

「おいテメェら!さっさとしろ!!」

「なあオヤジ!ちょっと待ってくれ!エルがせっかくここの店の淹れたコーヒー好きって言ったんだ。買ってかないか?」

「ああっ!?この荷物の量を見てモノを言いやがれ!」

「オヤジは荷物番しててくれよ。オレらで買って来るからさ!オヤジはブラックだったよな?」

「…おい、金はあるのか?」

「カイからナンボか貰ったぜ?“コレでみんなで好きな物買いなさい”ってさ。」

「…あの、クソ坊やめ…。」

「エルとラムはどうする?一緒に行くか?」

「シン!私は一緒にいく!」

「よし!じゃ、エルは一緒に買いに行く班な!…てかそーいえばさ、ラムはコーヒー初めてじゃないのか?」


「…紅茶と並び、人類が歴史上造形が深いであろう趣向品。南アメリカ中心に栽培され、今では色んな品種が改良…。」

「いやいや!そうゆう事じゃねぇ!?飲んだ事が有るか無いかって事。」

「飲んだ事は…無い。だからよく分からないし、あのお店の外見…なんだか落ち着かない。シン、私は此処でソルと荷物番をしてる。」

「わかった、そしたらオレとエルで買ってくるからさ、ちょっと待っててくれよな!」








「ラムレザル、何だ?…言いたい事があるんじゃねえのか…?」

「…そうだね…ソル、二人が居ない内にお前に聞きたい事がある…。お前は…エルの事が嫌いなの…?」

「ああ!?テメェ何がどうなってそうゆう結論になりやがった!?」

「…最近、エルもお前も、お互いに顔を合わせる時の様子がおかしい…。
エルは判る。エルにとって、ソル。お前は「違う」だから。
でも、お前にとっての「違う」は
ジャック・オーで、エルを「違う」と思わないお前が、ずっとエルを意識しているように見えた。

私は一度、「嫌い」の感情を感じた事がある。「嫌い」は嫌でも相手を意識してしまう。
でもエルにとってお前は「違う」だから、そんなエルとお前を見ていて私は悲しい気持ちになる。
これは…私がエルを「違う」と思ってるから?」

「おい待てラムレザル。俺がいつ何時エルフェルトを嫌いだと言った!?」

「エルが男と女における「違う」は、私とエルみたいな姉妹や、シンとエルと私みたいな仲間とは形が異なると言っていた。
仲間は色んな形があるけれど、ソルと
ジャック・オーや、カイとディズィーの形とは異なると。
それが「恋愛感情」だってエルは言っていた。
だから、エルの「違う」を受け入れられない筈のソルが、エルを常に意識しているのは、エルの事が「嫌い」…だから。」

「…くそっ、面倒くせぇな。いいかラムレザル。男女にも色んな形がある。

エルフェルトが言ったのは、あくまでも理想論だ。全ての男と女が特定の奴とすんなり添い遂げれる訳じゃねぇよ。
カイの野郎んとこが異常過ぎるだけだ。」

「…それではまるで、ソル。お前はエルを「違う」と言っているのと同義語と私は感じてしまう。
…それは、私の認識では、男女のもつれに発展する可能性が高い“浮気”っていう事柄だと…。」

「よう、オヤジにラム!待たせたな!!
…って、オヤジ?どうしたんだ?めっちゃデンジャラスな顔付きでよ?…ラム、なんかあったのか?」

「あ、シン…。ううん、なんでもないよ。」

「ほら!ラムは飲んだ事無いって言ってたからさ、オレとエルのオススメのカフェオレだ!熱いから受け取るの気を付けろよ!」

「ありがとう…。あれ?…ソルの分は…?」

「オレの分とラムの分持ったらもう持てねぇだろ?オヤジの分はエルが持ってる。」

「ああああっ!?!?」

「うおっ!?エルどうしたっ!?」

「…ま、間違っちゃったあっ!!!」

「な、何をだ!?」

「その…えっと…早く飲みたいのを我慢出来なくて、口付けた方がソルさんのモノだったのっ!!
シンっ!私の分持ってて!!…わ、私、今からお店に戻ってソルさんの分取り替えてもらってくるからっ!」

慌てて駆け出そうとする私を引き止めたのは、ソルさんの声。私はびっくりして、思わず肩を少しだけビクつかせてしまった。

「おい、エルフェルト!いいからソイツを寄越せ。」

「え?ソルさん!?でも…わ、私の口紅が…」

「んなもんで死にはしねぇだろうが。」

わ、私の心臓が死んじゃいますっ!!…なんて事は言えるわけもなく、おずおずとそのブラックコーヒーが入ったカップをソルさんに渡した。
ソルさんは顔色が変わる事もなく私からコーヒーを受け取り、自然な流れで飲み始め、近くの平らな岩の上にカップを置き、
自身が使っているジャンクヤードドックの整理を何事も無かったように始めだしている。
私は、そっか…そういうもんだよね。ほっとしたのと同時に少しだけしょんぼりしながら、自身の為に買ったカプチーノをこくんとひとくち口に含めた。

そのカップのフタにも、愛用の口紅の跡がくっきりと記された。






四人で行動する時は、殆どが野営ですませる事が多い。
私もそれを散々言われ、それでも良いと言い張ってソルさん達に無理矢理着いてきたから、そりゃあ、我慢しなくちゃならない事が沢山出てきて…
お風呂が恋しいとか、せめてお湯で顔洗いたいなんて、今は口が避けても言わない。

皆と一緒に居たい。ただそれだけだったから。




キャンプの準備が終わり、ご飯(簡単なシチュー)を作るラムの手伝いをしながら、機械を弄っているソルさんの背中を見つめる。

強く抱きしめても、自分の腕まで全く届かなかった逞しい背中、
以外にも優しく触ってくれた、その大きくてささくれて荒れていた指先。
ソルさんは、そっちの方が効率性が良いとか言っていたけど、私に痛い思いさせる事は殆どなかった事を思い出し、
私は一瞬我に帰って、頭をブンブンと振った。
最近のラムは、私のこうゆう姿見慣れてしまったのか、終始ほっといてくれている。

みんなで晩御飯を食べたあと、シンは、俺は育ち盛りだからもう眠いぜ!と言って、真っ先にソルさんと二人用のテントに入って行った。
ラムも眠い…と目を擦ってきたからか、私から声をかけてラムの手を引いていく。

素直に私についてくるこのような時のラムは、無防備で可愛い!と前にラム本人に伝えたら、エルも人の事を言えない。と真顔で返されてしまう。え?どうゆう事なの?
エルは、見境なく無防備だからもっと気をつけて欲しいと言われて、自分ではそんなつもり無かったから、
首をひねって考えていたら、ソルさんに、言われたな。と笑みを浮かべられた事を思い出す。


「ラム、おやすみなさい。」

「…エルは…?」

「私はちょっと、目が冴えちゃって…、でも、もう少ししたらちゃんと寝るから。私の事は構わないでラムは先に寝ちゃって?ね?」


「わかった…。エル、おやすみ。」

「うん、おやすみ。」












色々考え過ぎちゃったのかなかなか寝付けなくて、テントを這い出した私は、ソルさんがまだ作業してるのなら近くで見学させて貰おうと、先程居た場所に脚を運ぶも、
ソルさんの姿は居なくて、使っていたレンチとかの工具と、それを入れていた工具箱。私がひと目見ても分からない道具がそのまま放置されていて、確かに此処にソルさんが居た事を物語っていた。

先程私が間違って口をつけてしまったコーヒーカップが岩の上にそのまま置かれているのを見つける。
私がつけてしまった口紅の跡が少しだけ禿げて薄まっていた。
その事実に心臓が跳ね上がり、視線が離せなくて、よせば良いのに、ついそのカップを手に取ってしまう。

まだ少しだけ残っていた中身。
私が一度つけた唇に、ソルさんのが重なって…それって、なんだかソルさんばっかりズルイような…

…そんな思考を一瞬よぎって慌てて頭をブンブンと振った。

ダメっ!ダメよエルフェルトっ!!それだけは…それだけはっ…!

そう思っているのに、贖えなくて…
つい、ソルさんが口を当てていたカップの口に自分の唇を当ててしまう。

カップを斜めに傾けて、少ししか無い中身を口に含み、こくん、と喉に通した。

苦い。とっても苦くて、そして切なくて。 あの時にあった出来事は、今では幻だったんじゃないかって思ってしまう。

「ソルさんの馬鹿ぁ…」

涙をこぼしながら呟いた言葉。


ふと視線を感じ振り向けば、何処かに行っていたらしきソルさんが、私を面白そうに見つめている。

「言ってくれるじゃねぇか。エルフェルト。」

耳を刺激するその低音に、私の身体はビクッと震え上がり、開いた口が塞がらなくて、固まってしまう。

「うええあああっ…!?…そっ、そ、その…えっと………、ご、ごめんなさいっ!!!!!!」

咄嗟の判断で逃げ出すためにターボをかけようとしたのを既に読まれていたのか、腕を掴まれた後引っ張られ、
両腕をソルさんに掴まれて近くにあった木の幹に押し付けられる。

殻になったカップの落ちた音がカコンと鳴り響いていた。


「…ったく、エルフェルト。…テメェは、俺の気なんぞ考えた事すらねぇだろ。」

呆れながらも、どこか突き刺さるような言い方とその視線。
掴まれた両手は、必死に離そうとも全く動かない。私はなんだか怖くなって、顔を俯きながら、言葉を紡いだ。

「…そっ、そんな言い方っ…、わ、わたし…私はっ、“あれから”ずっとソルさんの事しか考えられなくて…ソルさんの事ばっかりでっ!!
あなたの近くに居たい。顔を見てたい。…出来たらだけど…言葉が欲しい…。これらは叶わなくたっていい。でも、あなたを想う気持ちだけはっ、例えあなたにだって否定されたくなかったのにっ!」

最後の言葉を吐き捨てるように放った時、キッと睨む私の瞳はきっと涙でボロボロなのだろうか。頬に伝う感覚だけしか自分では分からないから、きちんとソルさんに伝わってるなどうかなんてわからない。
ちっ、と一度舌を鳴らし、眉をしかめ俯くソルさんに、私は肩を少し強張らせながらも、負けたく無いと視線はそらさずに見つめ続ける。

そんな私の腕を掴み引き寄せ、ソルさんは、やすやす私の身体を抱え上げ、自分の肩に荷物のように担ぎ、スタスタとテントを貼った場所からだいぶ離れた森の奥へとどんどん進んで行った。

「ちょ、一体何処に行こうって言うんですかっ!!は…離してっ、離してくださいよっ…!!!」

私はどまどって容赦なく暴れるも、そんな事でソルさんがたじろぐ訳も無く。

辿り着いたのは、 誰の物かもわからなく、現在使われてるのかすら怪しげな森の中にひっそりと建つ山小屋。
ソルさんは、その山小屋の扉の取手を掴み扉を開け、中に躊躇無く入り扉を占めた後、
私を抱えたまま奥の暖炉の前にしゃがみ込み、自身が持っていたジャンクヤードドックを調節し呆気なく火を付けた。

足元に転がっている焚き火用の木材を何個か放り込んだ後、しゃがんたまま私を暖炉の前に転がすように下ろし、
私はその隙に咄嗟に起き上がろうとしても、直ぐ肩を押されて押し倒された私は、覆い被さるソルさんを見上げる事しか出来なくて、

見下された視線を反らす事なんて出来なくて…

「そ、ソルさん…?あ、あの…?」

「…無自覚ほど質の悪いもんはねぇな。…エルフェルト、テメェは、聞く事もしねぇ癖に勝手に突っ走り自己完結し、俺に喧嘩売ってきやがるとは大したタマじゃねぇか。ああっ!?」

「喧嘩って…そんなつもりじゃ…!?」

「…どんなつもりかは知らねぇが、口で説明した所で理解しねえ奴には身体で教え込むしかねぇ。…覚悟は出来てるか?」


 

 

​◇◇◇◇◇

「…っひやぁっ!!、ん、もぅっ…!!!…も、もう…それはっ…ダメ…ダメなん…っああ!!!」

立ち膝で腰を思い切り掴まれて逃れられないまま、後ろからソルさんのそそり勃ったモノが私の膣奥を刺激して、
先程までなんとか腕をついて四つん這いの格好を意識していたけど、腕が堪えられなくなり力が抜けてしまった。
顔を床につける事だけは避けたくて、なんとか腕で遮るも、口からとめどなく流れる涎が床に落ちているのを微かに眼下で捉えた。


もぅ…やだぁっ…!!

私の弱い所を的確に攻めて来るからか、さっきから、間隔が短いままイく事を繰り返していて、
最後には、…奥が気持ちいいっ…奥キモチいいんですぅ!と、うわ言のように泣き叫ぶ事しか出来ない。

今の所、脱がされたのは下の下着のみで、お互いに服を着たまま事に及んでいるから、

服が汚れちゃうかもしれない事も頭の片隅で過ぎってしまって、
私の意識が散漫になると、ソルさんからお灸という名の弱い所攻めが始まり、強制的に頭を真っ白にさせられてしまう。

「…っ、熱っちぃな」

私と事を及ぶには、ソルさんが普段身に着けているベルト類は邪魔なのか、それらは今は床に無造作に放り投げてある。
私が果ててくったりした後、自身の上のインナーを脱ぎ捨て、ソルさんはGパン一枚の姿になり私に覆いかぶさった。

気怠い身体に、ソルさんの汗が落ちて来るのを感じ取る。

私がまどろみながら目を開けた瞬間、腰を引き寄せられ、顎を上げられて、ソルさんからの口付けを受け入れた。
頭が余計に麻痺して、否が応でも身体の奥が疼いて、ソルさんが欲しくなる。

私の様子で何かを察したソルさんは、私の脚を上げ、自身のモノを私の濡れそぼった膣口に添え、笑みを浮かべた。

先程と違って、私の入口近くをゆるゆるとソルさんのモノが、ゆっくりと出入りし、
いき過ぎてトロトロな膣口が、何かを期待してるかのように、ひくひくしてるのが、自分でもわかる…。

「…わ、わたしがっ…いったいなにをしたっていうんですか…むじかくって…いったい…どういうことなんですかっ、!?
…いやぁ!だめぇ!!だめなの!いまそれされたらっ!!!ンぁああああっ!!!!」


私の発する言葉の途中で、ソルさんのモノが最奥までズブっと入れられ、私は瞬く間にいってしまった。

先端が子宮口に態と当たるように挿入され、何度も何度も奥をかき混ぜるように刺激をされて、

もはや言葉にすらならないような声を上げ、

身体をしならせる事しか出来なくなってる私の腰を掴み、歯切りしながら、更に畳み掛けてくるソルさんの姿。

「……テメェを知っちまった後から、どれだけ俺がテメェの突拍子のねえ行動に何度血管ブチ切れそうになったと思ってんだっ!
俺をからかった代償はテメェの身体で今たっぷりと支払って貰うぞっ!」 

「…か…からかってなんかっ!?…誤解っ、ごかいですっ!!」

「…ッ、クソッ、テメェの中だと上手く思考が定まんねぇな…、…エルフェルトォ!

…テメェはあんだけ俺をその気にさせやがったにも関わらず、他の野郎にも愛想振りまきやがるとはな…、ハッ…大したタマだぜ…ッ」

「…わ、私っ、そんな事した記憶ない………ふぁっ!?…あ、あ…あん…!?いやあっ!それダメぇ…っ!?、

…おくっ、…おくぅううッ!!!!」

「…記憶がねぇ…だと…!?テメェは無自覚で野郎をその気にさせれんのかよ!?」

「…い、一体なんの事ですかっ!?言ってくれなきゃわかんなっ!!!ん、んっン、やあぁ!」

「イッちまう前にテメェ自身で思い出しやがれ!そう遠くねぇ過去だろうがっ!!」

 

「え…?さ、さいきんのことっ?…も、もしかしてっ、…レオ…さん…?レオさんのことですかっ!

…あ、あれはそんなんじゃ…!?…わたしのせいでごめいわくかけて、ケガまでさせてしまって、ごめんなさいっていったら、
おわびのきもちがあるならっ…いっしょにしょくじにでもいかないかって…っ!
ただ…それだけなのに…っ…っ…、ソルさんがいうようなことあるわけないっ!だ、だってっ…わたしは…っ、わたしは…

…あなた…っ、あなたがっ…っ、!!!…っひあっ!?だめぇ!
そっ、そんなされたらっ!?もう…っ!!いっちゃっ…いっちゃうっ!…いっちゃいま…すぅからぁあぁあっ!!!」

「…ッ!!…弾けろッ!!」

私の叫びの声を合図に、ガンガン突いていた腰の動きを抑え奥で小刻みに震えて、

ソルさんの吐き出したモノが中にいっぱい入ってる事を

感じ取る。
その吐き出された流れに、私の膣奥がキュンキュンして、思わず眉を潜める。

あ、あれ?、それって…

「っ!?…ソ、ソルさんっ!?す、スキン…してな…っ!?」

あんなに中には出さないって頑なだったのにっ…?
でも先程ソルさんから聞いた言葉で理由を察し、私は胸が締め付けられるようなそんな気持ちになってしまった。

「…っ、ハッ…クソ…!!…ッ、テメェの奥が…ッ、俺のブツの尿道口からカリをガンガン絞り取って来やがる…、

腰が抜けるわけだぜ…ッ、」

快感に震えるソルさんの身体や顔には、汗が大量に流れ、刻むように呼吸を繰り返して、

眉間に皺を寄せて快感に耐えている表情に私はドキッとした。

「…っ、はぁ…。…わ、わたしのなかっ…ソルさんでいっぱい…」

ほんとはこんなのダメなのに、私の身体は凄く悦んでて、もう、むしろ長年待ち侘びて、やっと貰えたご褒美のように感じられた。
まだ私の中で出続けてるソルさんのモノが収まるまで、私はソルさんにギュっと抱きつき触れるだけのキスをすれば、

ソルさんから舌で口を開けられ舌を絡め取るようなキスをされた。

耳に響く口内の音がきもちいい。


ずっとこうしていたい。唇が一瞬離れても、また舌を突き出して見つめれば、ソルさんもそれに付き合ってくれる。

私の服の胸の部分をめくられ、ソルさんの大きな手でもまれながらキスされるときもちよくて、自分で勝手に腰を動かしてしまう。
私の膣内に出されたソルさんからの精液のせいでヌルヌルの中は容易に動かしやすくなって、

自分のきもちいい部分に当たるように腰を動かせば、
ソルさんもそこを重点的に攻めてくれたけど、あくまでも主導権は私に託したまま。


「んっ、ンっ、…ソルさんっ、ソルさんっ!っここ、…きもちいいっ、きもちいいのっ…」

「…ハ…ッ、…エルフェルト…、…お前が上になれ。…態勢変えるぞ、腕を俺の首に回せ」

正常位から騎乗位に変わった際、まるでソルさんのモノが圧迫するように私の最奥の子宮口に触れているのがわかる。

「っ、んんっ、これ、深いっ……!…っ、この体勢だとっ…ソルさんの…が、こ、こぼれちゃ…う…っ…」


下に溢れて止まらない精液に身体を少しだけ震えさせて目を瞑っていたら、
ソルさんが私の両脇を掴み持ち上げ、初めは体重かけずにやれと、
私の両手をソルさんの腹筋の場所に置き、此処に体重をかけろと言われる。

「…さっきの要領と一緒だ。…お前が良い場所を、テメェで動かして探せばいい」

「っ…ん…ソルさん…は、それで…きもちよくなれますか…?」

「…俺の事は後だ、テメェの事だけ考えろ。…やれるか?」

頷いた私は恐る恐る腰を動かしてみる。私がゆるゆると模索するように腰を動かせば、
ソルさんは私の両胸を下からすくい上げるように揉み、ピンと立っている乳首を摘んだりしてくれた。
その度に私の中がキュッと締り、目を瞑っているソルさんの眉も微かに動き息も乱れる。
私は自分の腰を動かしながら、ソルさんの表情ばっかり見つめてしまう。自分の快感なんかより、ソルさんに気持ちよくなってほしい。
その感じた顔をもっと見せてほしい。そう思うようになっていた。

 

「っあっ、っふ、…あ、あのっ…ソルさんの好きな体勢っ…教えてくだ…さ…、んっ…!」

「…そんな事聞いてどうする。…言えばお前が俺をイカしてくれんのか?」

「…っえ!?…いやっ、あのっ…それはっ…!!」

「ったく、余計な事考えてやがんな。エルフェルト。…いいか、テメェが先にイケ。それで全て解決する」

「って…言われてもっ、わ、わたしっ…どうすれば良いのかわからな…っ」

腰をゆるゆる動かしてみるも、どうすれば良いのかわからなくて戸惑っていれば、ソルさんが私の腰を掴み、
先程私が自分で気持ちよくて当てていた場所に自身のモノを当てるように動かした。

「テメェがさっき自分でヨガってた場所は此処だ、判るか?」

「そ、そんな言い方っ…!恥ずかしいっ…」

反論しつつも、自分で何とか当てれるように動かして行けば、だんだん自身の声色が変わり、変な気持ちになっていくのが判る。

「…っふう…っん、ん、あ、あっ、んっ…」

私が拙く腰を動かしてる姿をソルさんはたた見つめてるだけ。私がたまにバランスを崩す時には、支えてくれたりしてくれたけど、
その視線に恥ずかしすぎて耐えきれなくなってきて、私は片腕で自分の顔を伏せようとしたら、両腕を片手で掴まれ、後ろに回され、
ソルさんと対面座位になり、見下される視線に私の身体は震えてしまう。

「…そ、ソルさんっ、そんなにじっくりみないでくださ…っ!しっ、視線が…恥ずかしすぎてっ…、

わ、わたしっ…どうにかなっちゃ…っ、ん…っあっ…!!!」

「…ッ、確かにな…、奥が締まりやがる…。エルフェルトっ……その調子だ…。そのままテメェがイけば、

中の具合も調子に乗れるっつう寸法だ。
…さっさと動かしてぇのは山々だが、テメェの羞恥や、ヨガってる姿を眺めんのもオツなもんだぜ。

…酒があればもっと良かったんだがな」

「…なっ、何で…そんなにソルさんはっ…よゆうしゃくしゃくっ…っ、なんれすかぁっ!!」

「…あ?テメェの中にタップリ出したからに決まってんだろうが」

「…そ、そうゆう、ことっ…、その声で囁かないでくださっ…ん、んぁあ、やだぁっ、ん、んっ!!」

「っ、…今ので、軽くイッちまったな。だが…まだこんなもんじゃねぇだろうが。…少し手伝ってやる。…オラよ」

「…ひゃあっ、ゃあっ!!…!だめぇっ!おっぱいっ!いまっおっぱいぎゅってされたらっ!!
…ぁあっ、あふ…ぁあんっ、だめぇっ!?きもちいっ…きもちいいのおっ!!
…なっ、舐めっちゃだめ!?…すっ、吸ってもっだめえっ!?…
ひゃあっ!?噛むのはっ!?もっとっ、もっとだめれすってばぁあぁっ!!!
…らめっていってるのにぃっ!なっ、なんでっ!?ソルさんはひとのはなしきいてくれないんれすかあっ!!
んあああっ!?まっ、またいっ…ちゃっ…!?イグのぉおっ!!!?んぁあぁ、ンぉおっ、おほぉおおっ…!!!」

「…っ、エルフェルト……凄ぇ声だなっ…子宮が降りて来やがるッ…。
…アクメキメてる所悪いがなっ、これからが本番ってヤツだぜ…っ」

ソルさんからそう宣言された後、腰を掴まれすぐに下からガンガン突き上げられ、

私は思わず後ろに仰け反って倒れそうになった所をかろうじて腕を掴まれた。
最早私が上でも下でも関係ないくらい激しく動かされる腰が、私の入り口を容赦なく叩きつけて、

床の軋み音と、お互いの肌を叩く音が、混ざり合って部屋中を響かせていた。

「ひぁっ!?ソ…、ソルさんっ待っ…!?、…はげしっ!?…激しすぎますぅっ!!!
…っ、あっ、ひっあっ!?んっ…ひあっ!あっ、ああーっ!?んっ…んんっ、んぁっあああああ!!」

今度は前に倒れそうになって、私を支えるために起き上がったソルさんの胸板に自分の顔をちょっと勢いありすぎてぶつけてしまう。
対面座位になり、肩を引き寄せられ、腕をいいから掴めと、ソルさんは余裕無さげに私に訴えた。

「…いいかッ、爪ぶっ刺すつもりで俺の首元しがみついてろ。もうテメェの身なんざ構ってられる程余裕は無えからなっ…!」

体位を正常位に変えられ、床に押し倒される形になる。私は言われた通り、ソルさんの首元に腕をしがみつき、

ギュウっと強く抱き締めた。

そんな私の様子を把握し、初めから強く腰を動かし始めたソルさんの顔が私の顔に迫ってきたからか、

私から唇を突き出すようにそれを迎え入れた。


ひたすら口内を舌でかき回されながら、下半身では互いの皮膚がぶつかる音が、自身の耳まで犯していく。

生理的な涙が瞳の中に溜まって溢れる。気持ち良すぎて、こっちから腰を動かしてしまってるのが恥ずかしい…。

中でいく寸前で、いきなり両方の胸の頂きをキュッ摘んでくるのは、ソルさんの癖なのか、態となのか…。
その快感によって私の腰が浮き、頭を床に擦りつけて、まるでブリッジのように身体を反らし、ソルさんの唇から離した唇は、
お互いの涎で溢れて頬を伝い、そのまま耳まで伝って床に溢れて落ちた。

パンパンと、叩き合う音が、どんどんと加速されてより激しくなっていく。


「…っ…あああああっ!!!それっだめっ!?らめなのっ!!んっ、ぁあああっ!?っ!?…!?
あっ、あっあっ、あっ!!いっ、いっ、イくっ、イグっ!?いっちゃあぅ…んうっあぁぁあぁぁ!!!」

「…ぅ…くっ、!?…っ…テメェ…っ!先に何度もイきやがるとは堪え性が足りねぇんじゃねぇのかっ!?
…ったく…、…相変わらずうねるように俺のモン締め付けやがってっ!!!
…っエルフェルトォっ!!!……、いいかッ!!テメェのっ…中に全て出すぞっ!!!!」

「そっ、!?…そっそれはっダメぇ!?…にっ、二回も中だししちゃったらっ、かくじつにっ…あ、あかちゃんっ!!

あかちゃんっできちゃ…うっ!!!」

「テメェがっ他の野郎に腰振る事が無くなるんなら上等じゃねぇかっ!?…なあっ、エルフェルトォ!?!!!」

「…っ!?…目っ、目をっ…覚ましてくださいっ!!ソルさんっ自分で言ってたじゃないれすかっ!?

ギアをふやすわけにはいかないってっ!!
っ、あとからぜったいこうかいしますっ…こうかいしちゃいますからっ!…いやっ…、だめっ!?…やめてくださっ!!?

…っ!!!?…んあっ!!?だめなのにぃ!!…こ、んなのっ、ぜったいらめなのにぃ…っ!!!ふぁああぁぁあっ!!!!?」

自分の最奥に流れ込んでくる感覚にぞわぞわして私は言葉とは裏腹に身体は悦んてしまっている事をハッキリと感じ取る。

そのたくましい腰をぶるぶると震わせて、私の中に注ぎ込む為なのか、がっちり私の腰を掴むソルさんは俯き、表情はよく見えないけど、
その滴る汗と乱れる呼吸を感じた私の膣奥がきゅうんとする。

 

な…なんで、こんな事にっ…。このままじゃ…このままじゃ…っ!?

頭の何処かでこのままじゃ危ないって感じているのに、私の本能が悦んで、身体が歓喜してて…。
まだ射出することが終わらなくて私の中に入っているソルさんが私の顔を見つめてきて、

私は恥ずかしさと嬉しさと申し訳無さで思わず涙ぐんでしまい、咄嗟に顔をそらした。


すべてを私の中に出し切り、私から身体を離れようとしたソルさんの腕を必死に止める。

「っ!…まっ、…待ってくださいっ!!このままだと…床…よごしちゃうっ…!」

慌ててソルさんの腕を掴み、困った顔で見つめれば、

「…、このまま蓋してろって言いてぇんだろうが、テメェん中に俺のモンが居続けちまったら、

俺はその内もう一戦テメェと交えたくなっちまうが、それでもいいのか?」

呆れつつも笑みを浮かべ語るソルさんの言葉に、私は固まってしまう。

「…ぅ…えっ!?…そっ、それはっ!?…でっ、でもっ…このままじゃっ…、っ、溢れて床にっ…!」

「テメェは気にし過ぎだ。溢れる分に関しては…とりあえずここで掻き出しゃあいいだろ」

「ええっ!?…ちょ、ま、待って下さい!本当に床っ汚しちゃいますっ!!」

「汚して構わねぇと思うがな。…最近確認したんだが、此処はだいぶ前に使われなくなった山小屋らしい。

…気になるんなら後で近場の湖の水持ってくりゃいいだろ」

「そ、そんな時間の猶予ありますかっ!?…だ、だって、そのうちっ、シンもラムも起きちゃいますよっ!!」

「…そういやそうだったな…。まあいい…俺はテメェから離れる。とりあえずさっさと出すもん出すんだな」

「…なっ、なんて事言うんですかっ!!!そっ、そんな恥ずかしい事っ!?やれって言われて出来る訳無いじゃないですかっ!!!
近くに湖あるって言いましたねっ!?わ…私っ、今から急いで水浴び行ってきますからっ!!!!」

「おい待てエルフェルト。ここら一帯の朝方の湖はマジに冷えやがる」

「そっ、そんな事言ってられないじゃないですかっ!!い、今の瞬間も、そ、ソルさんのっモノが、こっ、溢れちゃっ…!?

って、きゃぁっ!?な、何してっ!?」

「…おとなしくしてろ、水場までテメェを運んで湯沸かしてやる。それで文句はねぇだろ」

ソルさん、抱きかかえていた私を湖の麓に運び、即興で、転がっていた岩を積み上げ水を貯め、

その中にジャンクヤードドッグで生み出した火を容赦なく浴びせた。

「ちっ、火加減強すぎたか…」

そう言いながら湖の水を即興の温泉の中に混ぜ、こんなもんだろと、お湯の温度を調整している。

「エルフェルト…入らねえのか?」

服を脱ぐ仕草すら戸惑っていた私に、眉を潜め、見つめてくるソルさんに、

「あ、あっちっ!!向いてて下さいっ!!!」

と思い切り叫んでしまう。

「…そんなもん今更じゃねぇか。テメェの身体の至る所…」

「ああああああ!!そんな事わかってますっ!わかってますけどっ!!!…恥ずかしいものは恥ずかしいんですっ!!!」

眉を潜めながらも、とりあえずソルさんはこの場を離れてくれたので、大きな木の陰辺りに着替え場の狙いを定め、
私は慌てて自分の衣類をシワに鳴らないように丁寧に脱ぎ始める。

あ…やっぱり、もう…ショーツが…。

粘性のある白い液に塗れた、愛用の下着の成れの果てを見て、先程の自分の状態を思い出して、頬が熱くなる。

ダメっ!今は、そんな暇無いから急がないとっ!


た…タオル、無いから、本当恥ずかしいなぁ…。
恐る恐る、ソルさんが沸かしてくれた温泉に近付けば、周りの気温差で、ここら一帯だけ霧が発生している。


誰も居ない事を確認して、恐る恐る温泉に足を入れてみた。

ジーンと暖かくて染みてくる。やっぱり予想した通り、ちょっと熱めのお湯加減。
でも、冷たい湖で身体を清めようとしてたから、とても助かるのは本音だった。


ああああ…暖かい!!お湯を肩まで浸して、幸福感に包まれる。


こうゆう温泉は、ジャパニーズスタイルって言うらしいんだけど、皆と旅に出るようになってから、
ソルさんがたまにこうやってお湯を沸かしてくれて、私はこれが結構気に入っていた。

結構広めに作ってくれてるんだなあ。湖の近くに行ってみようとザバぁと立ち上がり、ざぶざぶお湯をかき分けて歩いてたら、
霧に微かに映る陰が、誰かの存在を写し出して、私は思わず立ち止まる。

「何ぼーっと突っ立ってやがる」

浸かんねぇと身体を冷やすぞ、と何事も無いように呟く目の前の人に、私は目を白黒させて驚いてしまっていた。

「…えっ、えええっ!?…だって…ソルさんっ、さっき…っ!?」

「テメェが入り終わる時間まで待つのは、効率が悪すぎる。この風呂も、エルフェルト…お前だけで入るにゃ大きすぎるだろうが。
で、…テメェは何時まで突っ立ってるつもりだ?…それとも俺を誘ってんのか?」

「ち、違いますっ、違いますからっ!!!」

慌ててお湯に浸かったからか、顔のところまで潜ってしまい、ちょっと焦ってお湯を飲んでしまって、
ゴホゴホと咳き込めば、呆れて溜息をつくソルさんの姿が近くにあった。

 

「で、でも、…な…なんとなく…こんな展開になりそうって、ちょっと思ってました…」

肩までキッチリお湯に浸かりながら、今度は適度の距離を取って、ソルさんの方をチラッと見つめて、また直ぐ顔をそしながら言った。

だ、だって、あまりに近いと、ソルさんの全身が見えちゃうっ!
お湯で顔が熱いのか、羞恥で熱いのか、ちょっとわからなくなっている。

あ、そうだ…、お湯汚しちゃうかもだけど…、此処で私の膣内、お掃除しちゃわないと…
ソルさんからもっと距離を取って、向こうを向いてるスキを狙って私は、おずおずと自身の入り口に指を持っていく。

お湯の中ですら、その粘性がハッキリと解り余計に顔が熱くなる。でも、とりあえず出して行かなきゃ…
自分の指を中に入れるのは初めてで、怖さに思わず目をギュッと瞑り、

強張りながら思い切って入れ、指が届く範囲まで掻き出す事は何とか出来たのだけど…

お…奥の方はっ、私の指だと太刀打ちできそうになくて、仕方が無いから、とりあえずは掻き出せれる所のみ急いで掻き出していく。

熱くて意識がフラフラで、不用意に変なところ擦ったりしちゃって、そんなつもりなんかなかったのに、

だんだんそれが気持ち良くなっちゃって、
私は本来の目的をちょっと失いかけて、自身の指を気持ち良い場所に擦り付ける事に夢中になってしまっていた。

例え声を押し殺していても、異様な光景だと直ぐ見抜かれ後ろから肩を叩かれ振り向いたら最後、

肩を押さえつけられ、お湯の中で脚を広がされて、
その長くて太い中指と人差し指を私の膣口に容赦無く入れられ、奥に鎮座していた白濁液を掻き出すという口実の元、

ソルさんから激しく指の出し入れを受けながら唇を塞がれてしまう。

…っ!?そんなつもりじゃっ!?、と途切れ途切れ離れた唇で訴えたところで効果なんか全く無くて、

結局、指2本で中の白濁液を掻き出されながら散々イカされ続けてしまい、
私は、お湯の中で完璧に意識を失ってしまったのだった…。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 


『エル…っ、エルッ!』


私を呼んでるのは…誰…?

なんか、…フカフカのシーツのベッドは久し振りだなあ…。

もっと寝かせて欲しい…。


『ラム…大丈夫よ、命に別状があるって訳じゃないわ。でも、先程投与した薬の副作用かしらね、まだ、意識は朦朧としてる筈よ』


え…?薬…?副作用…?

私、…そんなの投与された記憶無いのに……。


『フレデリックが意識失ったエルを運んでお城に帰ってきた時、本当びっくりしたわ。あなたやシンには、

あんまり詳しく言えなくてごめんなさい』


…そっか…私…意識失って…


『確かに大人の事情とかで、ディズィーも詳しく教えてくれなかった…。シンはそれでとても怒って、今…自室に引き籠もってる…。

私も何だか腑に落ちないよ』


…シン、ラム…心配させて…、隠し事しちゃって…ごめんなさい…。


『とりあえず、エルがこうなっちゃったのはみーんなフレデリックのせいだから、あなたも後でフレデリックに怒ってくればいいわ。

私も散々説教したけど、まだ足りないくらいよ!』


…ジャック・オーさん…私…、わたしっ…あなたに…っ、謝らないと…っ


『ジャック・オーがそこまでソルに怒ったところ、今まで見た事無かった…。それだけ、今回の事は、エルにとっては負担になる事だったんだね…。』


…私の身体の負担…?、薬の副作用とか…動とか言ってた事なのかな…?


『そうね…、女性にとってはある意味死活問題かもね』


なんの事か、今の私には検討もつかないまま、微睡みながら居敷を手放しで行った…。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 


「少しは反省できたのかしら?」

私の問い掛けに、振り向いた彼は、少しは冷静に慣れたのか、私の問にああ、と一言呟いた。


「…まだ、問い詰めるつもりか?」

いかにも勘弁してくれと言わんばかりに眉をひそめて、肩を竦める姿に、私は一つだけ深い溜息をついた。

「“恋は盲目”って誰が言い始めたのかしらね?
大昔に、私と一緒に細胞学も単位として取得してて、受精の仕組みなんて初歩的の初歩を知ってる貴方が、こんな“間違い”犯すなんて。

…それとも…、私の時と同じで、…“また態と”なのかしら?」

私の問い掛けに、フレデリックは眉をしかめながら俯き、一度だけ舌打ちをして溜息をつく。
動揺すればわかりやすい彼の事。この表情は、ほぼ解りきってて事を及んだ確信犯的な事実を表していた。


「あー!…もう、あなたのその表情は全て答えを言ってるようなものよ。

“あの時の私の場合”はまだしも、エルは何も悪い事なんてしてないじゃない!

ギアの妊娠は負担が大きい、あなたが私に教えてくれた事よ。そんな辛い事を、あなたはエルにさせるつもりだったの?
独占欲も程々にしないと、そのうち、あなたの手で彼女を壊してしまうわ。
お願いフレデリック、また孤独に囚われないで…。
エルを信用出来ない?彼女があなたからけして離れないように壊してまで側に置きたい程に」

「…信用…だと?」

「あの子が抱くあなたへの想いは、私がかつて抱いていた“あなたへの想い”そのものでもあるの。
だから、あの子の想いがきちんとあなたに受け入れられないのは、私にとってもちょっと辛いって感じる所なのよ…」

「…ったく、テメェもエルフェルトも…ややこしいったらありゃしねぇ…」

「そうね、私もそう思うわ。これは私の予測的観測だけど…エルがかつての私、“アリア”の恋心だ、って知った後のあなたの方が

…エルに対しての“当たり”が強くなった気がするんだけど…
これは私の気のせいかしら?…それとも私がアリアであるからこその勘違い?都合の良い解釈?
あ、…いかにも面倒くさいって顔してるわね…」

「…わかってんなら、聞くな」

 


相変わらず、不器用なのね…。

人一倍情に篤いのに、それを押し殺して頭で感情をコントロールしようとしちゃう。
右脳と左脳が常に喧嘩してるようなものだもの。そりゃあ、途中で考える事自体面倒臭くなるわよね。

全て理解してる。

多分エルだって、この人のそういう所受け入れてる。 

でも、今回だけは、きちんとお灸吸えなきゃね。


「今回の事は、流石に事が大きすぎるので、カイくんやディズィーにも打ち明けて、今後どうするか決めるわ。
あと、一つ心配事があって、エルが未だに目が冷めなくて、意識が不安定なのよ。
初めは薬…アフターピルの副作用って思ってたんだけど、そうじゃない可能性も出てきたから、

その辺りも調べていかなきゃならなくなってきたわね。
フレデリック、あなた的には、あまりお城に長居したくないでしょうけど、エルの体調の問題が解決するまでは、

しばらく此処に居てもらうから、そのつもりでね」

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