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男は欲から、女は心から愛を貪る。

​R-18

「ここは…」


すべすべの真っ白い麻のシーツ。ちょっとふかふかしすぎだけど、心地よいベッド…
イリュリア城のあてがわれた重厚感ある木のベッドも、絹のシーツも好きだけど、これはこれでとても気持ちが良い…

 

目が冷めてまどろんだまま、ゆっくりとベッドから起き上がる。

此処は…どこだろう…?

 

豪華絢爛とはいかないけど、一つ一つの家具や置かれているモノはそこそこ良い物だと人目で解る。
ガラスで出来たテーブルの上に空の使用済のグラスとウイスキーボトル、氷が溶けて、結露でテーブルが水滴で濡れていた。

ウイスキーボトルを見て、バーでのソルさんの姿を思い出して思わず私はドキッとした。

 

そ、そういえば…ソルさんは…?

 

広い部屋を見渡しても誰の気配も感じられない。どれくらい寝てたのか解らないけど、
先程泣き腫らしたまま寝ちゃったからか、目の周りがうずくて仕方が無い。

 

「顔、洗いたいな…」

アメニティフロアは何処かと探していると、隣のシャワールームから水が流れる音が聞こえてくる…

あ…わわわわっ!?!?も、もしかし…て…?

そんなこんなパニックを起こしていたら、シャワーの蛇口を占める音が聞こえて、私は思わず後退り、

アメニティフロアの前の廊下の壁に背中をドンとぶつけてしまう。

扉を開ける音と私が前を見た瞬間が重なり、扉を開けたソルさんと視線がバッチリ重なって、私は目を白黒させる。

 

「わぁああああ!!違うんですコレはっそのっ!!寝起きだから顔を洗いたいなあ…?
とか思いましてですね?たまたま此処に足を運んだだけでしてっ…けっ、けっして覗きとかそーゆう類では無い…
無いですから!!しっ信じて下さいっ!!!」

涙目で手足を使って身振り手振りあーでもないこーでもないとバタバタさせていたら、

どーだかな。と一言、ソルさんは気怠そうに含み笑いを浮かべ、

あろうことか、私がこの場から逃げだしたい一心で張り付いている壁に、
その剥き出しの逞しい両手をトンと置き、

私ががいつも丹念に手入れしてもどーしてもピョコンとハネてしまう前髪の毛の一房にフッと息を吹き掛けた。


あわぁああああああ!?!?!?

こっ…、コレはいわゆる21世紀初頭頃のジャパニーズの女子達が

好きな殿方にして欲しいランキングを総ナメしたって言われる乙女の憧れ壁ドンってヤツじゃないですか!?
でも壁ドンって確か片手だけでもう片方の手は君を顎クイする時に使うのさ…的な(?)モノで、

でもソルさんは両手壁ついちゃっててそれでは顎クイはできませんよ~?
うふふ~ソルさんてばお茶目さんなんですからあ~!

 

…って私現実逃避してる場合じゃない!!寧ろ両手付かれてるって事は逃げ場が無いって事じゃないですか!?
てか寧ろ息吹き掛けてくる行為は両手塞がっててもテメェなんざ余裕で狩れるっていうソルさんからの

宣誓布告なんじゃあありませんかっ!?!?

先日、ソルさんの事が好きなんだと自覚したばかりで、ソルさん本人に追い詰められてる今の状況に、

私の脳内はキャパオーバーし過ぎて、あまりの恥ずかしさに、ズルズルと壁を伝ってペタンと床に腰を下ろしてしまう。

 

辛うじて見上げた時に視界に入ったのは、 お風呂上がりで、腰にタオル一枚だけのソルさんの姿。

微かに濡れた髪から滴り落ちる水滴が、ソルさんの逞しい身体の凹凸を伝って、なんだか物凄く官能的に見えてきて、
思わず変な叫び声を上げてしまい、私は慌てて咄嗟に自分の視界を掌で隠す。


「ソルさん!!ふ、ふふ服っ!!服着て下さいっ!!!」

先程から腰を抜かして未動き取れない私は、せめて視線だけでも、前を見ないように目をギュッと瞑って両手を自分の顔に覆い隠した。
でも、興味本能から全て隠しきれなくて指の隙間からついチラッチラと伺ってしまう…

凄い筋肉…うわあ…うわあ!!…って堪能してる場合じゃない!!とりあえず早く服着て貰わないと心臓が死んじゃうっ!!


「ソルさんっ!!お願いします服着て…って、あわっわわわわっ!?」

私の話などまるで聞こえて無いのか、私の腕を引っ張り上げ、そのまま抱き上げられ、
その鍛え上げられた肩の上に私は荷物のように担ぎ上げられる。私が寝てしまった後買い物でも行ったのでしょうか?
ソルさんは器用に空いた片手で、私が見覚えの無い紙袋の中に手を突っ込み、

何かの箱を取り出した後私の身体をキングサイズのベッドにポイッと放り込み、
受け身を取り忘れた私は案の定ベッドに顔を突っ伏してしまう。

 

「そげぶっ!!…、ちょ、ちょっとソルさんっ!!何するんですかっ!?乱暴ですっ!もう少し乙女には優しくして下さいっ!!」

 

私の抗議の言葉なんて一切聞いて無いソルさんは、逃げられないようになのか私の太腿に自身の腰を下ろし、
先程手に取った箱を乱暴に開け、中からビニールの帯状のモノを取り出し、ビニールの切り目に沿って、

歯で囓りビリリと小さなサイズに千切っている姿。


そ、それって…

そ れ っ て ! ?

 

ソルさんが手にしている“それ”の用途と使い方を、

前に見た某婚活雑誌の夫婦の夜の生活特集って記事の内容で思い出し、パニックを起こした私は、

なりふり構わず無意識に法力で呼び出した『Missトラヴァイエ』でソルさんの顔面を思い切り物理で殴りかかってしまう。
流石のソルさんは咄嗟にガードをし、一瞬だけスキが出来て後退りしながら逃れるも、

あっという間にベッドの壁際に追い詰められてしまった。


わぁあああああ!!ど、どっどうしたらっ!?!?

先程の私からの攻撃で、何かに火がついたらしきソルさんが、私ににじり寄り、

テメェ上等じゃねぇか覚悟出来てんのか?と不敵な笑みを浮かべて拳をバキバキ鳴らすから、

私は思わず、はわわぁあっ!!っと変な奇声を発して声を上擦らせてしまう。

 

「そ、そ、そそソルさんっ!!それはダメです!!絶対にダメなやつですっ!!!
私が貴方を好きなのは確かですしその気持ちに応えてくれるのは嬉しいというかびっくりしすぎてあまりにも今心臓破裂しそうですが、
ダメなモノはダメですっ!!だだだって貴方はジャック・オーさんがいるのに!?
こんなの婚前交渉どころか泥沼の浮気…いやいや貴方はお子さんいらっしゃいますし
ふ…不倫になってしまいますっからぁっ!!!」

こちらに近づけないように両手を必死に前に出しても、呆気なくかわされ、
私の両腕を片手でガッチリ壁に抑え込まれて、身動きが取れなくなってしまう。

恥ずかしすぎて真っ赤な私の顔を見下ろし、

 

「エルフェルト。お前はなんでジャック・オーの口車に乗った?」

 

そう、一言だけ声をかけられた。


「…え?く、口車…?」

「そうだろうが、先程、お前が寝こけて間抜な面してやがる時にヤツに事細かに詳細を聞いた。
その気にさせてけしかけた本人が、後からお前を責める事があると思うのか?フン…、まあ、いい。

お前の疑問だが、確証は取った。ったく、面倒くせえったらありゃしねぇ…」

私をベッドの端に追い詰めたソルさんは、いつもの癖なのか、首筋をひねってゴキゴキと鳴らした後、私を見つめてくる。

 

「え…?確証?確証って…っ!まさか…ジャック・オーさんに直接聞いたんですかっ!?」

ソルさんは私の質問に何も答えずとも、その表情が、答を表している。
不敵な笑みを浮かべて見つめてくるソルさんの鋭い眼光にゾクッとした。

 

「エルフェルト、観念するんだな?…俺はもう止めねぇ。
後悔するんなら、俺をその気にさせちまった己の行動やら言動に反省するんだな」

私の着ている服にソルさんの手がかかる。私はあまりに恥ずかしすぎて顔を背けて目をぎゅっと瞑った。

私が今来ている服は、カットソー一枚とハーフパンツと下着のみ、乙女の貞操の防御力なんて皆無で、
あっけなく自分の下着越しの胸がソルさんの眼下にさらされているのを感じて顔が熱くなる。

「そ、そそソルさあんっっ!!」

「…なんだ?まだなんかあんのか…?不貞がどうとかいう話はもう聞かねぇぞ」

「そ…その、そ、そうじゃなくてですねっ!!…ソルさんが私に…その気になった理由って何ですか…?
そっ、そんな素振り…っ!今まで全く無かったじゃないですか…っ」

勇気を振り絞って聞いてみる。顔がひたすら熱い。だ、だって!初めての婚前性行!
しかもっ、こ、自分が心から想った人とっ!!

こんな乙女の夢シチュエーション今後絶対にあるはずが無い!

是非ともっ、ソルさんから私を求める愛の言葉が欲しい…!

そう欲張ってしまう。でも…

「………ちっ、面倒臭えな…。テメエに欲情した。ただそれだけだ」

ある意味、一番ソルさんらしい答えだけど、今までの私に対するソルさんの態度や言動を思い出し、

余計に混乱して、ソルさんの言葉の意味の理解に追いつかない。

なんとか消化して呑み込んで出てきた答が、“信じられない”。それだけだった。


「…っ、…そっ、ソルさんの嘘つきっ!!!だって、だってっ!!ずっと私の事子供扱いしてきたじゃないですかっ!!
この格好だって、『背伸びし過ぎだ』とか、お化粧してたら、『ガキには早すぎる』とかっ!!!」

 

「今日テメェが散々してきた事を振り返りやがれ!!
ただでさえテメェは目立つのに、そんな格好で練り歩きやがって!」

「そっ、それはっ!ジャック・オーさんが私に着れっていうから!」

 

「酒に酔い顔赤くして愛想振りまきやがって!

それだけならまだしも何処の馬の骨ともつかない野郎共にベタベタ触られやがって!」

「そっ、それはっ!?だっ、だったら私が絡まれてる時に真っ先に助けてくれても良かったんじゃないですかっ!?」

「それだけじゃねぇ…挙句の果てにはそんな薄着で俺に散々くっついてきやがってっ!!!」

「…ええぇえ!!?だってそれならもっと前から、『エルフェルト、お前が魅力的過ぎて目のやり場に困るぜ』

的な台詞が少しくらいあっても良かったのにっ!でもソルさんってばっ!

『ガキは何着ても一緒だ』とか『色気づくにゃ早すぎる』とか散々私に言ってきたじゃないですかっ!!!
つくならもう少しまともな嘘ついて下さいよっ!!!」

言われたら言い返すの言葉の応酬。お互いの感情のボルテージが上がってきたのか、段々収まりがつかなくなっていく。

さっきまで私の行動にいちいち保護者顔して指図してくるソルさんの言動と、
今まさに私を押し倒し、男の人を感じさせるソルさんの言動とのギャップに私は思わず涙を浮かべてしまう。

 

ソルさんは私の事からかってるの?
ジャック・オーさんの代わりに私の好意につけこみ身体だけの関係を強要してるのっ…?
ソルさんに限ってそんな事無いって信じたいのにっ!!

 

頭の中がごちゃごちゃしてて、私の顔が今にも泣きそうで瞳がものすごく熱くなってるのが解る。

「ちゃんと説明してくれないとソルさんが言ってるように私まだ生まれたてだからわかんないんですよっ!!
このままじゃ…このままじゃっ!!ソルさんが、ジャック・オーさんの代わりに…こ、こんな事してるんだって感じて辛い…っ!
…っ、お願いします…ソルさんの気持ちっ、おしえてくださ…いっ、……っ…じゃないと、私…私っ…っ……!!!」

嗚咽を噛み殺しながら、辛うじて紡ぎ出された言葉をやっと外に出した。

出した途端、もう無し崩しに泣き声を上げてしまう。

「っ、おいっ!?エルフェルトっ…!」

「ううぁ…っ…ひ…っく…っ!…う…」

「………っああっクソっ!」

そう言って私の身体を起こし、ソルさんの腕と胸板に私の顔を閉じ込められる。
顔を上に持ち上げられ、涙を拭われた。

ぶっきらぼうな手付きだけど優しくて、そのたどたどしさがかえって嬉しくて…
余計にボロボロ涙が溢れてしまい、滲んだ視界から、いかにもバツが悪いとばかりな表情をするソルさんが写る。

「…エルフェルト、いいか!?俺は、お前とアリアを重ねて見た事など一度もねえ。故に俺がお前をジャック・オーの代わりに求める訳がねぇ。
お前を欲しくなった理由は……っ、言いたかねぇが、他にある…」

「…他に…?」

「エルフェルト、お前が先程外で俺にやたら聞きたがってた事を思い出してみろ」

私が…ソルさんに聞きたかった事…?

アリアさんと私が仲良くしてたらソルさんが気に食わないって言い、
てっきりジャック・オーさんが誰かと仲良くしてる事に気に食わないって言ってると思ったのに…
ソルさんは両方って……

「そういえば…ソルさん…私…両方って言葉の意味…結局教えてもらえずじまいですよ…?」

「……っ、」

繭をひそめ、顔をそむけるソルさんに、私は…立ち膝の体制になり、ソルさんの首筋に腕を回し顔をそっと抱き締める。

「お願いします…教えて下さい……!」

ギュッと抱き締める力を込める。ソルさんは微動だにしない…

今か今かとソルさんの言葉を待ちわびる私の視線を遮ろうと、頭を掌で押され、そのままソルさんの肩幅の方に押し付けられる。
私の視線が感じなくなった後、ソルさんが、ポツリポツリと語ってくれた。

「いいか?一度しか言わねぇ…その耳かっぽじって聞きやがれ…」

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 


ソルさんは壁に手を付き、私の顎を掴み上に上げ…。その仕草に少し強張る私は、次起こるであろう事に思わず息を飲んだ。
その際に強張ってピクリと動ごいた私の唇を少し押したかと思えば、親指でグイッと口内を開けられ、

次の瞬間、ソルさんの唇が私の口と重なっていた。

信じられなくて身体がすくむ。

私っ…私…!ソルさんと…き、キス…してる…

そんな感想はソルさんの唇と舌の動きに翻弄されて、頭からすぐかき消された。

私の口内をかき乱しながら、空いた片手で、私の耳朶を…耳裏を撫で、そこから首筋を、
鎖骨と撫でられ、私は塞がれた口内で思わず声を上げてしまう。

「んん…んむぅっ!」

鎖骨を撫でられ、そのまま掌が下にスライドし、胸をそっと触られ、知らない感覚に少しだけ腰をビクつかせてしまう。
下着越しにその胸の頂に触れられ、私は思わず涙目になってしまう。

「ふあっ!?」

離れた互いの唇には唾液の跡が伝って、その水滴が唇に当たって冷たい。
咄嗟に自由になった唇で、ダメだと訴えてもやめてはくれない。

「あわっ…っん…ふ…っ…それ…ダメ…です…!!…へんに…変になっちゃ…っ!!!」

頭をぶんぶん左右に振る私の乱れて顔にかかった髪の毛を払いながら私の顔を覗き込むソルさんの姿。

「…そのまま身を委ねてろ、何も抵抗するな。お前の気が振れたら引き戻してやる…存分に堪能しろ」

「そ、…ソルさ…っ!ソルさ…ん、っ!!」

ソルさんの腕をギュッと掴んでビクビクと身体をしならせる。
痙攣が終わり息をつく私の顔の近くに腕を立てて、ソルさんの顔が私の顔と重なった。

ソルさんの舌が私の舌を容赦なくなぶっていく。このまま食べられてしまうんじゃないかって程に吸われたり軽く噛まれたり、
それをされる度に私の背筋がゾワゾワして、へんな気持ちになる…

「ん…んんっ!?」

途中で息づきがうまく出来なくてソルさんの胸板をポカポカと叩いた。

涙目で睨めば私の鼻のてっぺんを噛られ、「鼻を使え」と教えられる。

鼻?疑問に思い、視線で訴えると何の為に此処で息が出来るようになってんのかを少しは考えろと呆れられる。

「そんな言い方しなくたって……っ!?」

途中の言葉はかき消され、まるで私に復習をさせられてるかのようにされた深いキス。

 

鼻っ…鼻で息を…っ!!

意識して鼻呼吸をすれば、先程の苦しさは呆気なく解消していて、
ソルさんの動きに辛うじて追いつく事が出来たのと引き換えに、気持ちよさを実感して頭が凄くクラクラしてきて……

ソルさんは、激しくキスを施しながら、私の服をまくって直接素肌でいろんな場所を触り、
先程執拗に触られた胸の先端部を今度は直接素肌で触られて、

塞がれた唇から私の上げた悲鳴が二人の唇の隙間から漏れ聞こえてくる。

口内の歯茎や歯の裏を甜められながら、胸の先端をソルさんのささくれた指先で擦られて嬲られて弾かれたりしてたら、
目の中に涙が溜まってきて、意識が弾けて目の前が真っ白くなる。

私のその様子を見計らって唇を離したソルさんは、私の唇につたっていた水滴を拭いながら、

胸だけで逝きやがったのかと独り言のように呟いた。

なんの事かわからない私は、肩で息をしながらポカンとソルさんを見つめていれば、
その内否が応でも理解する羽目になるんだがなと、汗で髪が張り付いた私の髪を手の甲で払いながら、如何にも愉しげに呟いた。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 


幾度もまぐわっていたお互いの唇が離れれば、口内で受止めきれなかった分泌物が、

自分の唇から溢れてるのを、肌を伝う感覚で感じ取る。

こ、これって、ほぼ涎って言っていいのではっ!?

 

そう気付き、慌てて口元を手で隠そうとする瞬間、視線が合い、頬が熱くなるのを感じ取る。

「だ、だめ…っ!顔は…見ないで下さいっ…!」

自然と瞳の中に涙が溜まっていくのも感じ取って、コレで鼻水とか出ちゃったら生きていけないと慌てて顔をそらすも、
そらしたらそらしたで、ソルさんの眼下に晒されたらしき私の首筋に舌を這う感覚に、びっくりして、

思わずひゃっ!?って、変な声が部屋に響いて恥ずかしくなった。

「ん、ふう…ふうっ、んんっ…」

うなじ辺りを行き交う舌で、背中がぞわぞわして落ち着かない。歯を噛み締めて声を抑えても、

鼻息だけでも変な音を出しちゃう自分が恥ずかしくなる。


私の様子に気付いたソルさんは、私の口に指を入れ、2本の指で無理矢理隙間を開けた。
涙目で睨めば、邪魔なら俺の指を噛み切ればいいと言い切り、今度は私の耳の穴近くに舌を入れ態と音を出すように吸ったり、

耳朶を咥えたり噛み付いたりしてくる。

「ふぁああっ!ひゃあっ!?あっ、あぁっ、あっ!?」

口が閉じれなくて、恥ずかしい声がソルさんの耳を這う音と共に混ざって聞こえてきて、わけがわからなくなってくる。
指を入れられたままの口元からは、自身の涎が溢れて出て、シーツに染み作っちゃう!そう思ったら、

羞恥からか涙もちょっと溢れてきて、耳元まで流れていくのを感じ取った。
目尻に口を這わせ、私の涙を舐め取りながら、やれやれだぜと溜め息をつくソルさんに、

流石にちょっと頭にきた私は、つい言い返してしまう。

「はっ…恥ずかしくて死んじゃうかと思ったんですよっ!?溜め息つかなくたって…っ!」

「…テメェの涙は色気が足りねぇと思っただけだ。」

「むう…!!私の気にしてる事を呆れながら言うなんてソルさんは相変わらず酷……っ!?」

私の言葉や思考を遮るには良い手段とばかりに急に唇を塞がれる。
私から離れたソルさんは私の頭に自身の掌を置いて、髪に指を通して呟いた。

「まあ、色気なんざ、これからいくらでも作ればいい。…覚悟は出来てるか?」

 

 

 

 

 

耳の穴の入り口を蠢く舌と同時に、自分の両方の胸をくにくにと揉まれた後に直ぐ尖端をぎゅっと嬲られる。

鈍い快感と鋭い快感。リズムなんて決まってない、ソルさんの気まぐれ、

尚且つ、散々焦らした後にぷっくりと立ち上がった胸の尖端を摘まれると思った時に限って、

乳輪の柔らかい所のみを強く摘んだりをするから、つい「違う…!違うの!!」と、嬌声を交えながら呟いてしまう。

「何が違うんだ?事細かに説明してみろ」

「そんなの…っ!いっ、言えるわけ…っ」

「…ずっとこのままで良いのか?」

「………っ、わ、私の…、、私のっ!!!!……………」

「…どうした?…ったく勿体ぶらせ………」

私は、ソルさんの耳元に自分の口を運び、手を添えて、ボソボソとして欲しい事を呟いた。
言い切った後、ソルさんの馬鹿っ!変態っ!と悪態をついて睨むも、顔が真っ赤で、今にも泣きたい気持ちの私では全く伝わらない。


「ったく、ギリギリ及第点って所か。優等生には褒美をくれてやろうと思ったが、生活態度が悪い奴ぁ指導が必要だと習わなかったのか?」

私の身体をベッドに押し倒し、覆い被さり、両脚の膝裏を持ち上げて、私の恥ずかしい場所がソルさんに丸見えになる。
私が履いていたお気に入りのピンクのショーツは、自分でもわかるくらいぐしょぐしょで、

濡れて透けまくってるんじゃないかって気が気では無くて、イヤッ見ちゃだめですっ!と訴える事しか出来ない。

ソルさんの指が私の秘所の入口を簡単に探り当て、軽くつぷつぷと下着越しに出入りしてる感覚に、眉をしかめる。
初めては指でも痛いという噂は嘘だったのでしょうか?違和感はあるけれど、大して痛みを感じない自分に、

なんだかちょっとだけショックを受けた。

わ、私って!?もしかして淫乱なんじゃ…。


ふと過ぎった内容に、気のせいと瞼をぎゅっと閉じる。だって、まだ指全部入れたわけじゃ………?
私の態度で大丈夫と判断したソルさんは、下着のクロッチをずらし、ぬぬぬと薬指をゆっくり押し入れてくる。

やっぱり違和感は凄いんだけど、痛くはない………?

「っ…わ、私、…なんで痛くないの…?」

心の声をふと呟いてしまっていたのを聞かれて、慌てたけど、

「そんなもん個人差があるだろうが。テメェがヴァレンタインである事が何か関係あるかもしれないが、そこまでは知らねぇ

ソルさんは私の言葉に意外にも淡々と答えてくれて、安心して、少しだけ身体のこわばりが取れた気がした。

ソルさんの指が私の膣奥の何か引っかかる場所をゆっくりグイグイと押している感覚に、違和感を感じる。

「あの…なんか、もっと激しいものだと思ってました」

「テメェは痛いのが好みなのか?それとも雑誌の読み過ぎか?どっちにしても、勧められたもんじゃねぇぞ」

「えっと…あの…?」

「…とりあえず今は黙ってろ。その内嫌でも激しくなる」

 

 

「っ…ふぁ…奧…っ、なんか…っ、なんか…っ!!…そ、ソルさんっ!…わたし、わたし…っ!」

薬指で私の膣奥の子宮口を押しながら、私のお腹の上からもソルさんの掌が膣奥を的確に押してくる。

嫌でもその場所に意識が持ってかれてしまう。

「いいか、エルフェルト、テメェの最奥は“此処だ”。その場所を常に意識し、自力で力を入れてみろ。ゆっくりとだ。」

「っ、はい……、………ん、ぁ…っ!?、…いや………なんか…来ちゃう、なんか…きちゃいま、っ、!!っ……あ……!!!!!」

ぎゅっーっと、シーツを握り締め、足の指という指に力を入れて、身体が勝手にガクガクと震え、頭の中が真っ白になって、
しばらく放心しながら、私は生まれて初めて「イッた」のだと思った。

まだ、微かに身体がぴくぴくして、思わずソルさんの腕を強く掴んで自分の両腕で抱き枕のようにギュッと抱き締めた。
ベッドでくったりしている私の身体を起し、顎を上げられ、当然のように唇を奪われる。

ダメっ、いま…触れるのは…っ!

そんな事言える気力なんて無かった私は、ソルさんのされるがまま、私の唇を一方的に吸われたり甘噛みされながら、

首筋や背中、脇腹を撫でられて、秘所を一切触れられていないのに、膣奥がまたキュンキュンし出して、
口が離された瞬間、また…また…きちゃう!きちゃうのっ!!と、思い切り叫んでしまう。


呂律回ってないまま、今触ったらダメとうわ言のように訴えてる時に、それは来た。

先程散々焦らされてたまらなかった、

今やもはやツンと立ち上がってしまって痛いくらいになっちゃってる両胸の頂きに対する急激な刺激。

ギュッと掴み、その後人差し指と親指の腹でクリクリとじっくりこねくり回され、
今まで出した事無いような嬌声を出しながら先程の初めての感覚より深く激しくイッてしまい、
何も触れられていない私の秘所からは、
とめどなく愛液が溢れて太腿に伝って行くのを、未だに続けられてる胸の尖端への刺激でイき続けながら、察してしまう。

力が抜けきった私の身体を仰向けに寝かせ、先程のように膝裏を掌で掴み股を開き、
その眼下の光景を見たソルさんの目付きが変わったような気がした。

「…エルフェルト、痛かったなら形振り構わず俺に噛みつけ。もう、テメェが嫌だと言おうが止めるつもりはねえ。…覚悟しろ」

私の入口に、先程の指とは遥かに物量の違う「何か」が熱を持って、私の中へ入り込もうとしている。
溢れる愛液に促されて、引っ掛かりもなく入ってくるものの、自身の肉が裂けていく感覚に息を詰まらせ唇を思わず噛み締めてしまう。

そんな私の様子を見たソルさんは、私の頭を肩に引き寄せ、俺の肩に歯を当てとけと一言呟く。
そんな事したく無かったけど、その内痛さで何も考えられなくなり、私は結局ソルさんの肩に歯を立ててしまっていたと思う。

 

全て入ったソルさんのモノが、私の中で息づいてる感覚が伝わってくる。
私はとてもうれしくて感極まって、ソルさんに抱き付き、このままキスして下さいと訴えた。

その言葉に一瞬だけ驚きの表情を見せるも、私の唇に口付を施してくれる。


初めは触れるのみを何回か、その内私が物足りなくなって、こっちからソルさんの口内を舌で弄れるように、

舌を突き出してしまっていた。

暫くすれば、あのソルさんが今まで見た事ない切羽詰まった表情で眉間にシワを寄せ、

どこか耐え忍ぶような顔に、私の心臓が破裂しそうになった。

そのせいなのか、私の膣奥が反応して、キュッキュと勝手に動き出してしまう。

「ダメぇ!…また、また…っあ…ンッ…ン!!」

軽く意識白くなり、ギュッと目を瞑って身体を強張らせた後、軽く果て、ソルさんの肩を掴んでいた手を離し、

ベッドのシーツに力なく沈み込む。

ベッドに沈んた私の腰を持ち上げ、よりソルさんのモノが私の子宮口に当たる感覚が今なら良く判る。
奧がグイグイ押しあてられる感覚に、私は頭を振り乱して、

イヤっ……これ以上は、ダメぇ…!とソルさんが動く事を両手を伸ばして遮るも、
微かな動きでの奥への押し付けで、私はまた、意識を軽く手放してしまう。

ふと意識から覚めて目を開ければ、目の前に直ぐ自分の両膝が飛び込み、目を白黒させていれば、
今までとは全く違う速度でソルさんのモノが出入りしてるのを膣奥で感じて、驚きで固まってしまう。

「そ、ソルさ…っ!、…っ急にっ、…激し…っあ、あ、あっ、あぁあっ!?」

「…エルフェルト、っ、…どうだ?…初モノが中イキだった感想を述べてみろ。今ならっ、レポート用紙一枚で勘弁してやる…っ!」

「…かっ、かんそうっ…?、かんそう…れすか…っ!?、そ、そんなのっ、いま、今は気持ちよすぎてっわかんな…っ、

わかんないんっ…あっ!あっあっあんっ!!」

「…俺が開発しといてなんだか…っ、…テメェがこれほど早く順応するたあ…思わないだろうが。…っ!!
……っ、そろそろだ、飛ばすぞっ!!!」

「…飛ばすって!?これ以上ってことれすかっ!?、…まっ、まってくださ…っ!!?」

私の腰をガッチリ掴まれて、膣壁の上の辺りから奥にかけてソルさんのモノが私の中で動く感覚が気持ち良すぎて、
自分からも無意識に合わせるように腰を振ってしまっていた。

「んっ、あっ、あっ、あん!…ソルさ…っ!ソルさんっ、ソルさんっ!!!もっ…もっとっ!!あっ、あああっ!!」

イク瞬間、無意識にソルさんの腰を私の両脚で固定してしまい、ソルさんはそのまま避妊具を隔てて私の中へ自身の欲を吐き出した。

吐き出された感覚が、薄い膜を通して感じ取る。声を発さず口を噛み締めて、ブルブルと身体を震わし、
私の腰をギュッと掴み引き寄せて射精している時のソルさんの様子に私は釘付けになってしまう。

 

滴ってくる汗の臭いや、その色っぽい表情に、ゾクゾクして、
此方から引き寄せるようにキスを迫った。

頭の中がソルさんしか居なくなって、思考の全てが、“ソルさんとたくさんたくさ〜んきもちいい事したい”がいっぱいになって、
脳内が麻痺してって、ズブズブに沈んでいく感覚を感じ取る…。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇


初代バレンタイン共と初めて対峙した時感じた頭のざらつきとはまた違う。

眼下で組み敷き、時に顎を逸しその白い首筋をさらけ出し、また時には此方を見つめ、涙を溜めた眼でうわ言のように俺の名を呼び、

息を詰らせるエルフェルトの乱れる姿は、

ヴァレンタイン共に初めて遭遇した時に感じた頭のざらつきと似た感覚を感じ取る、

だか、これはあの時のような不快感は全く無え。
寧ろ、今までギアとして生かされこの身に無理矢理に抑え込んでいた飢え、乾きが突如として充たされる感覚に、

脳裏の片隅で、寧ろソイツは危険過ぎると本能が訴えかけて来やがる…。


「あっ!あ!!…んっ…ソルさ…んっ、ふっ…んあっ!?」

先程猛る自身を挿入した際に、痛々しい程隙間が無かったエルフェルトの秘部からは、今は洪水のように膣分泌液が溢れ、
自身を出し入れする度に、グチ、グチッと生々しい音が部屋中に響き渡る。


「エルフェルトっ!…いいから力を抜けっ!」

「そ、そんな…のっ、…無理で…す…ぅ…で…きませ…っ……んっ!、……は、わ…、ふああぁっ!!」

眉をひそめびくんと身体を揺らし、目を瞑り頭を振り乱し爪先の指にギュッと力を入れ、

軽く逝ったらしきエルフェルトの全身は汗で滴り、
その肉感的な身体が月夜にまざまざと照らし出されていた。


「…そ、ソルさ…っ!?ま、またっ、大き…くなっ…!!」

涙目で驚くエルフェルトの、無知だからこその屈託ない言動に煽られつつも、ざらつきが更に強くなり、
その発言ですら男の欲をただ膨らますモノにしかならねぇ事を、後で徹底的にコイツに叩き込まねぇと己の身体が幾つあっても足りねえ…
そんな事を思考しつつ、月明りに照らし出されてる肉体の現状に釘付けになる。

ギアである事の産物なのか、一度湧き出れば暫くは終りが見えない生殖本能のせいだろうか、その姿にゴクリと生唾を呑み込んだ。
だが、己の思考は至って冷静に、いちいちこんなもんに反応してたら、キリがねぇだろと眉間にシワを寄せる。

っ…、面倒くせえ…。

そんな事を思いながら、容赦なく、奥へ、奥へと自身の熱を植え込んで行く。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 


ベッドのスプリングと挿入する際の肌の叩く音。むせび返すほどの互いが交わった熱と空気、それらが異様な空間を創り、
此方から散々行った行為によって、ずぶずぶに溺れ沈み自身で浮かぶ事など困難なのだと容易に伺えるエルフェルトと、
先程から何か脳内で警告音を発し行為に没頭するのは危険だと何処かしら冷静だった筈の己自身が、

その異様な熱と空間に既に当てられてしまっている。

ヘッドギアのコントロールが制御不能なまでに己の脳波がぶっ壊れてやがんのか、

己の食い縛る歯の重なりから無意識に獣の咆哮のにも似た唸り声を発し、
眼下の女を捕食するかのように喰らい付き、生殖行為にのめり込んで行く事を止めれやしねえ…。

 

…いや違うな。止める気なんぞ最初(はな)っから無かったって奴か…。


「…そるっさ…っ…、…るさんっ…!!…!!!
こ…れぃじょ…う…っおかしくっ…かしくっなっ…ちゃっ…!!…っはわぁっ、あっ!あっあっあぁああー!!!」


正常位から、更に奥深くまで喰い込む様に腰を思い切り鷲掴み、腰を思い切り上げているからか、
エルフェルトの頭がベッドに擦り付けられ、重力に逆らえ無い両腕は無造作にシーツに投げ出されている。

立ち膝の状態で挿入を繰り返すも、より一層奥へ奥へと捻り込みたい欲求が、エルフェルトの膝裏を掴み自身の肩に乗せ、

自身の腰の向きを斜めにさせ、互いの脚の付け根の隙間をピッタリと埋めるように奥へと突いて行く。

その刺激で奴の中がキュっと締り、首をふり乱しながら睨み付けてくるエルフェルトの眼と己の視線がかち合う。

その最中、奴の翠から雫が墜ちた。

ゾクッとしたモンが首元に駆け巡って行く。

奴の首元を引っぱり上げ、顔を近付け勢いに任せその半開きで涎が溢れまくってる口を塞いだ。

互いの舌という舌を激しく貪り合う。
 

奴もそれに慣れたのが、俺の動きに応えてきやがる様になっていた。

 


………る…さっ…、そ…るっ…さっ…ん!…す…こし…で…もっ……わ…たしのこと…、
…想ってっ…くれればっ…、それで…いいっ、……んっ、んぁあ…んっ!!」

 

ガツガツと奥を突かれ錯乱し呂律がままならないエルフェルトの唇は嬌声と交じり、

余りに舌っ足らずな音で発する内容に此方の神経を容易に削いで来やがる。


脳が狂う程の膣中の締付の快感。そして聞こえる言葉の不快感さで俺は思わずその場で言葉を荒げ叫んでいた。

「っ!…エルフェルトォ!!!…グダグダ五月蠅えッ…少し黙りやがれ!!

今テメェを欲し、テメェの中にッ打ち込んで貪る俺の行動が全てだろうがっ!?
俺ぁ面倒くせえ事は糞喰らえだ…ッ、ギアに成り果てた後…今まで抱いた女はっ…後腐れ無ぇ売女か…

その場限りの成行き女、…シンを預かってから、女抱いた事なんざ一度も無えッ!!」

その事実をテメェの頭で理解しろと叫びながら、奴の腰を掴み激しく動かし畳み掛けた。


その動きに翻弄されたエルフェルトは、涙を散らし、嬌声を上げる唇を容赦なく塞ぎ埋め、口内を貪り尽して舌を絡め離し、
互いに伝う唾液の糸が切れない内に、奴の首筋や鎖骨、脇裏、乳房と、容赦なく囓りつき、

これ以上の戯言を言わせねぇよう解らせる為に全身うっ血した痕を残して行く。

膣奥を自身のモンで畳み掛けながら、乳房の先端の今にもぷっくりと膨れ上がった乳首を口内に含み、

舌で玩びつつ前歯で擦り合わせれば、
中の締付がより一層強くなり、此方も堪らずガンガン膣奥の子宮唇を突いて行く。

今にも寸前で逝ってしまう表情で、半開きの唇の端から涎をたらし、頭をふり乱すエルフェルトの姿。

らめぇ!イッちゃうっ!!と何度もうわ言の様に呟く奴に釣られ、
此方も無意識でイクぞっ!と声を荒げ、射精する為に自身の肉棒を膣奥で小刻みに動かし続けた。

「ひっあっ!?!、それはっ!?らめぇっあぁあっ!?んぁあっ!また気持ちいぃのっ来ちゃ…ぅ!

んっ…あっ!…あっ!…ぁあっ!?…っ…くぅっんっ!?そるっさんっ!!…そる…さ…っ、…!またおくっ、おくなのぉっ!!

奥に来ちゃうっ!?…きちゃ、っ、あ、ぁああああ!!!!」

「ッぐぁ…!!!」

膣奥でのオーガニズムによって強い締め付けに促されて此方から並々と吐き出した欲は、

薄い膜に遮られ、中に放たれる事なく留まる。

全て吐き出す為に腰を動かし吐き出し終えた後、エルフェルトが分泌した愛液に溢れた膣口からまだ収まらない己のモノを抜き出し、

使い物にならなくなった避妊具は取り去られ、大量に出した白濁液が溢れてしまわぬよう方結びをした後、

無尽蔵にダストボックスに投げ捨てられたが、届かず床にぽとりと落ちた。

部屋に備わっていたダストボックスとその周辺には、

先程己が捨てたらしき同じ形状のモノが大量に投げ捨てられているのが見て取れる。

サイドチェストに置かれた箱に手を伸ばし、小さな袋状のものを掴み、己でもオカシイ程切羽詰まっていたのか、

歯で噛み千切るように封を開ける、ビリと破かれる音が部屋に微かに響き、

その封を開けられた袋すらも呆気なく投げ捨てられ床にゆっくりと落ちる。

意識が朦朧としてくったりとベッドに横になるエルフェルトの身体を無理矢理起こし、頬を軽く叩く。
まどろんだ意識を覚醒させ、奴がその大きな瞳をゆっくりと開けた瞬間も待たずに、俺は奴の唇を乱暴に奪っていく…。


悲鳴のような嬌声と、己の欲に駆られ吼えるような雄叫びが、部屋に響き渡った…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

日が高く上り、思わず眩しくて目を覚ます。

時刻は既にお昼入るか入らないかの時間になってて、あ、そうか、たしか寝たの…朝方近かったっけ?…と動かない頭で思い出す。


身体が怠いし…節々が痛いなあ…
むくりと布団から起き上がる。半分寝ぼけ眼な自分の目を少し擦り、ぼーっとしながら周りを見回してみる。


んー???あれえ?ソルさんだあ…。

珍しいなあ。こんなに熟睡してる姿のソルさん見たの初めてかも…。



………………………。

………………。

………。


うわぁああああああっ!?!?!?

そ、そうだったっ!!!

思い出した、余計な事まで事細かくっ!!!!

私…わたし、そっ、ソルさんとぉおおおおっ!!!!!






声にならない心の声で叫びまくり、とりあえずいろんな気持ちで荒ぶってる心を収まるまで、

頭を抱え込み、わなわなと羞恥に耐えて数分。

とりあえず、不可抗力だったから仕方が無かったっ!だってソルさんの方から私を押し倒してきたんだものっ!
だからエルフェルト!こっ、これは仕方が無かった事なの!となんとか気持ちを収めるに至る。

寧ろ、全く起きる気配が無いソルさんの寝顔を見れるチャンスと思い、
始めはチラッと、次はもう少し長く見つめ、起きてくる気配が本当に無さそうだからか、頰をツンツンと突いたり、

顔を近付けたりしてみる。

んふふふー!ソルさんってば、寝顔可愛いんだなあ…。

あ、睫毛意外と長い…。

鼻高いなあ…。

いつも眉間にシワ寄せてるからわかんないんだけど、改めて見ると容姿整ってるんだ…。


まだまだ起きる気配がないからか、昨日は恥ずかしすぎて良く見れなかった体の方に視線を向けてみる。
何やらソルさんにかかってるシーツの一部だけやけに盛り上がってテント張ってるようになってる部分があって、

私は思わず、自分の手を伸ばしていた。

ん…?

固くて…太くて棒状なモノ…………???

っふぁっ!?!?!?

こ、これって!?!?!?

そ、そそソルさんのっ!?!?

嘘っ!?

だ、だだだって!き、今日の朝方まであんなに…。
私なんか途中から半分くらい記憶定かじゃない位激しかった…の…に…!?

で、でもっ、どうすれば…っ!
殿方って、たしかこの状態だと辛いって聞いた事あるし……。

ううん!エルフェルト!何怖気ついてるのっ!?こ、こんな時の為に花嫁修業欠かさなかったんでしょ!?

思い出せ!花嫁修業の日々っ!!

よ、よ~しっ!!

愛しの殿方が辛い時は乙女が頑張るべき時っ!!!

ソルさんっ!!覚悟してくださいっ!!!

いざッ!!!


バッ!!!

私はソルさんにかかったシーツを思い切り剥ぎ、

その一点めがけて顔を近付けて行った。



 

 


◇◇◇◇◇

 



っ、…はっ、何だ…?身体が疼きやがる…っ、

おいおい待て…っ、昨日の夜から散々…っ、自身ですら狂ってやがると思わざる得ない程エルフェルトを犯し…っ、

思考がはっきりしない頭を押さえながら、目を開ければ、開幕一番に視界に入ったのが、
そのエルフェルトが、俺のモンを思い切り口で咥えてる姿。

「おい!エルフェルトっ!テメエ何してやがるっ!!」

「あっ、そるはぁん、おはほうぼばびます!」

口の中で無理に言葉を発した振動が己のモノを刺激するが、此処で流されれば昨日の二の舞になりかねねぇと、

無理矢理エルフェルトを引っ剥がす。

「離しやがれ!!」

首根っこを掴み、俺自身をずっぽり咥えてやがったエルフェルトを剥がし、投げるように離す。

テメエ昨晩散々善がりまくってやがったのに、まだ欲求不満なのか?ああ!?と怒鳴りつければ、

「そっ、そんなんじゃありませんよっ!!乙女に対してなんて事言うんですかっ!!
わっ、私はただ、朝からソルさんの大事な所がそそり勃ってて苦しそうだから、ソルさんの為に良かれと思ってご奉仕を…。」

などと頬を染めて指をイジイジし、ゴニョゴニョと言葉を濁す。


「あん!?…んなもん、ただの生理現象だろうが。」

「せ、生理現象ですか…???」

「男なら誰でも起こりうる事だ。」

「だっ誰しもっ!?」

「起こんねぇ奴は声変わり来てねえガキか萎えた年寄りぐらいなもんだろ。」


目を見開いて見つめてくるエルフェルトに、コイツ変に妙な性の知識溜め込んでやがり、つい忘れてたが、

昨晩確認した時に未経験の生娘だった事を思い出し、より頭が痛くなる。

「そ、ソルさんっ!そ、そしたらっ…たっ、例えばですがっ!

…カイさんが『ディズィー済まない…朝から下着を汚すという粗相をしてしまった…。』って言って、
ディズィーさんが『男の人の生理現象ですし仕方が無いですから気にしないで下さいね?』っていう

朝のおしどり夫婦の日常会話が発生するって事なんですかあっ!?!?」

「エルフェルトっテメエっ!?なぜ寄りによって“ソイツら”を出しやがった!?」

「…え?あの…それは、ソルさんにとって一番親しい友人とその奥様である自分の娘さんならば、

より想像しやすくていいかなあ?と…。」

「っ…マジで勘弁してくれ…っ、」

ヘヴィだぜ…っ…。

本気で頭を抱え、目頭を押さえ暫く黙っていれば、エルフェルトが下からこちらの顔を見上げて、

もう苦しくはないんですか?と覗き込んでくる。

「あん?」

「ソルさんの“ここ”はまだ元気ですよ…?」

そう言いながら、エルフェルトは躊躇いもなく俺のを掴み横に揺らす。

いいから触るな離せ!と凄んだ所でコイツには全く効果は無く、
わっ、私っ!ソルさんの力になりたいんですっ!と俺のモノを掴みながら力強く訴えかけてくる。

余りにも真っ直ぐすぎる視線と、俺のモノを掴む為に屈んだ際に視界に入る、
ふるりと揺れるたわわに実る先端が桃色に色付く二つの白い果実…

そして、まるで忠犬のように期待の眼差しでじっと見つめてくるエルフェルトの視線にたじろいでしまい、

思わず好きにしろ…と根負けしてしまう。



「はいっ!!好きにしますっ!!」

そう言い放ち、エルフェルトは躊躇なく、先程よりも膨張しきった俺のをペロリとなめ、

赤く色づく柔い唇で先端部を包み、口内へと押し込んで行く…。


 

 


◇◇◇◇◇

 

 

 


「…っ、ふ…っ、ぐっ、んむう…!」


その小さい口でモゴモゴと舌を駆使し、喉奥まで使い奉仕をするエルフェルトの頭の動きを一旦止める。
何故だろうといかにも疑問符を浮かべて見つめてくるエルフェルトに、一旦離れろと語れば、

「気持ち良くなかったですか…?」と、わかりやすくしょぼくれている。

そーゆう訳でもねぇんだがな…。


 

「ったく、初っ端からクライマックスなヤツがあるか。ハナっから飛ばし過ぎなんだよ。お前は。」

「へっ?刺激が強過ぎるって事ですか…?」

「adagio(アダージョ)から、 accelerando( アッチェレランド)ってな。
…お前は俺から情緒が欲しいんだろうが。だったら欲する相手萎えさせてどーすんだ、って話だ。」

「あの…なんだかよく分からんないんですが…ダメ出しされてるのはわかります…。」

折角お勉強してたのに…などとブツブツ独り言を言い、
なんか悔しいのでリベンジさせて下さい!と、俺のモノをもう一度掴もうとするエルフェルトの腕を掴み、

お前は俺を悦ばせてぇんだろ?だったらこんなんよりもっと簡単な方法があると、掴んだ腕を引っ張り、

ベッドに思い切り押し倒し、上に覆いかぶさる。
俺の意図を感じ取ったエルフェルトは、あからさまに狼狽し始めて、首を横にぶんぶん振った。

「そ、ソルさんっ!?そ、それは…やっ、やめときましょう???ほっほら!だって見てくださいよ!こんなさわやかな朝ですよ?
ソルさんだって昨晩寝不足でさぞかしお疲れでしょうから!わ、私はご、ご遠慮したいなあ~とかぁ…。」

視線を泳がせ、冷汗を流し俺から視線を逸らすエルフェルトの所在投げにしている胸の片方を掴み、ゆっくりもみしだきながら、
朝は朝で乙なもんかもしれねぇぞ?と耳元に声をかけながら空いた腕で目の前の奴の腰を引き寄せる。

「まあ遠慮するな。その拙い奉仕よりかよっぽど手っ取り早く効率が良い。
才能の欠片も感じねぇソレより、テメエの中に突っ込んだ際に反応する声や中の具合の方がよっぽど才能に溢れてやがる。」

「な、なななんてこと言うんですかぁっ!?だ、だだダメですっ!!もうこれ以上無茶苦茶されたら、

私っおかしくなっちゃいますよっ!?ソルさんっお願いっ!考え直してくだ…っ!?」

そのぎゃあぎゃあ騒ぐ唇を塞ぐ。舌を絡め取り、遠慮なく口内を這い回り、吸うを繰り返す。
その際、先程やわやわと片方の胸を揉んでいた指を、揉まれた刺激でぷっくり膨れ上がった先端をぎゅっと摘み、

指先で程よく刺激を与えていけば、
始めは抵抗していた表情は崩れ、舌を突き出し頬を染めピクリピクリと身体を戦慄かせ、震えながら目を瞑る姿。

思い切り堪能した後唇を離せば、崩れきった表情を浮かべ瞳に涙を貯めながら此方を睨んできやがる…。

上出来だ…っ。

背中にゾクッとしたモンが走り抜けた。




◇◇◇◇◇





「エルフェルト、知っていたか?男に対する奉仕の仕方が、何も“ペッティング”だけじゃねえって事をよ。」


先程押し倒した後、散々虐め倒し、ベッドの上で力なく突っ伏していたエルフェルトの身体を起こし、腰を掴む。
己が仰向けに寝転がった上に膝立ちにさせ、雌の入り口にそそり勃つ自身のモノを宛てがい、グッと腰を降ろさせる。

箱買いしていたゴムが昨晩のみで全て無くなっていた事を頭に過るが、

中に出さなきゃいいだろ。

己にしてはあまりに短絡的、かつ否理論的な選択肢過ぎるが、眉をギュッとしかめ、ふるふる首を揺らし、

髪を振り乱し翡翠に光る瞳を揺らし涙を浮かべる目と、
首を振る度に揺れる白く豊かな乳房、挿る事を待ち詫びてるように見える入り口に、もはや止めるという選択肢は今の己には一切無い。

分泌液に塗れたそこは、呆気なく俺のを呑み込み、挿入している最中エルフェルトは、ふぁあぁ…あぁあ…!!

などと相変わらず変な嬌声を上げ、
ガクガクと身体をしならせながら挿入だけで軽く逝き、口から涎を垂らしながら力なく俺の胸板に顔をつけて身体をぐったりさせている。

「…エルフェルト起きろ、まだだ。テメェは俺の力になりたいんじゃなかったのか?」

ぺちぺちと意識朦朧な頬を叩けば、焦点が定まらない崩れきった瞳と視線が合う。

もう…むりです…むり…ですからあ…

うわ言のように呟く唇は先程零していた涎の痕でグズグズで、その触れればやわらかい頬は散々鳴かせた為か涙の跡が見て取れ、
その光景に、自身の背中の脊髄に何か快感分質が脳から信号のように発せられたのを感じ取る。

思わず身体を引き寄せ、頭を押さえつけ、がむしゃらに唇を重ね、貪り、蹂躙する…。
その際も容赦なく腰を下から突き上げ、その度にエルフェルトの唇からは嬌声が漏れ、

そこから溢れて重力のまま分泌される唾が唇を伝い、自身の口内に吸い込まれていく。

無限に溢れ出るそれを、もっと欲しいと感じ貪欲に貪り尽くす。味覚物質など含まれて無い筈のモノから甘みを感じ、
これもまた脳内の伝達物質による錯覚かよ…と、自覚しつつも自身の身体は貪る事を止めようとは思わねぇ。

突如、自身の胸板に置かれていた華奢な指先が握られ、背中が反り返り、こいつの癖なのか、両脚を上げ、

足の指に力を入れてギュッと力を入れる。

その際、急に離れた互いの唇からは透明な糸がテラテラと日差しに照らし出される。

「ソッ…ソルさ…っ!!わた、わたしっ…イくっ!イきま…っ!…いく…!いぐッ…っイ…っちゃ…っあぅぁあーーー!!!」

叫ぶような声を上げながらガクガクと身体を戦慄かせる。膣の締め付けに思わず快感に持っていかれそうになり、

歯を食いしばり、かろうじて中に出すのを耐えた。
咄嗟にエルフェルトの身体を持ち上げシーツに転がし、

射精直前の自身のそそり勃ったモノを自身の指でしごく為に動かそうとすれば、細い指で止められ、
何かと思えば、イッた直前でまだ視線が定まっていないエルフェルトが、まるで本能のように、

俺のそそり勃ったモノに唇を這わし、ちゅるると吸いながら口内に呑み込んで行く…。

「まっ、待てっ!!エルフェルトっ!!ッグ…っ!!!」

爆発寸前だったモノをねっとりとした口内と舌の刺激で、

耐える事を出来る間も無く白濁した射精物をエルフェルトの口内に吐き出し未だ止まらねぇ。
どこで覚えたのかは知らねぇが、全て吐き出し終えたモノを吸い、綺麗に掃除をした後、

液が溢れないように口を窄め吸いながら、俺のモノから口を離した。
掌を口に押さえ、ギュッとしかめっ面をしたかと思えば、何か勢いつけて、喉にゴックン!と動かしたのを視界に入り、

思わず、オイ…マジかよ…と、寧ろ此方の思考が止まってしまう。


「こ、これがっ…ソルさんの、…っ…。
でも…ごめんなさい…あんまり美味しくない…です…」

涙目でそんな事を語るエルフェルトに、
当たりめぇだ!そもそもソイツは進んで飲むモンじゃねえとツッコミを入れれば、

「そっ、そうなんですかっ!?だってよく殿方が見る雑誌とかだと飲むのはデフォみたく書かれてるじゃないですかっ!? 
というか、飲まれる方が殿方は喜ぶとか記事に書かれてたから、てっきりソルさんも喜んでくれるかと思ってたのに…。」

明らかに落ち込むエルフェルトに俺は眉間に皺を寄せる。
嬉しいかと聞かれれば、あながちやぶさかではねぇが、だがコイツにそんな事少しでも伝えてみろ。

余計に話がややこしくなるじゃねぇか。

どう答えれば良いのか測りかね、黙ってエルフェルトを見ていれば、
あ、あのっ…。と、此方に何か訴えようと見つめてくる姿。

うざってえから言うなら早くしろと、けしかければ、

「き、昨日はですね…そっ、その…っ。わざわざ避妊してくれたり…今も中に出さなかったりしてくれて…ありがとうございますっ!!」

ベッドの上できちんと座り深々とお礼をするエルフェルトに、あん?何言ってやがる。
真意がわからねぇから、そのまま説明させることにする。

「だ、だってですね!?殿方が好んで見る雑誌や、ジャパニーズで売られていた品物を沢山集めた骨董市で、

ちょっと前に“ドウジンシ”なるものを見かけてまして、
その薄い本の内容だと、中出し最高!とか書かれてて、そうか、殿方はこんなプレイがすきなのか~って思っていたので…。

まさか、ソルさんにこんなに大事にされるとは思ってなかったので…その…嬉しくて…!」

興奮しながら語りだすエルフェルトに、「テメェの耳年増はそこからきてんのかよ!!」と思わず突っ込んでしまう。

「耳年増って!?うら若き乙女になんて事言うんですかっ!?」

「そのうら若き乙女って奴が、朝から寝てる男を襲い、フェラチオさせろと訴え、丁寧に男のブツ掃除するわ、

極めつけはゴックンだぁ!?これが女の通常だとしたら、世も末って奴だぜ…。」

「だっ、だってっ!!わ、私っ、そのっ、ソルさんに喜んで貰いたくて何か出来ないかなあとか思ったんですっ!!
でも…あんまり喜んで貰えなくて悔しいのでっ!何か私にしてほしい事とかリクエストがございましたら…!!」

「テメェはいいから何もするんじゃねぇ!!!」

気づけば、そう思い切り叫んでいた。




◇◇◇◇◇



 

 


「そういえば、ソルさんは中出しはしない派なんですか?」

朝昼ご飯兼用にホテルのフードサービスを頼み、食べ終わった後、私は食後にフルーツジュースとデザートを食べながら、

ふと疑問に思ったことを口にする。
ソルさんは食事の際にホテルから用意された炭酸水をボトルから注いで飲もうとしていたのを咄嗟に中断して、思い切り咳き込みはじめる。

「…っ、テメェっ…エルフェルト!!何で今その質問しやがった!?」

飲み物を危なくこぼしてしまいそうな所を建て直してそう叫ぶソルさんに、だって、もっと前に質問しようかと思ってましたが、
シャワー浴びる際に結局ソルさんのせいでうやむやになって、そのまま思い出さなかったんですもん!!とちょっとすねてみたら、
いかにもバツの悪い顔をして、ソルさんは私からの視線を逸らした。

「シャワーでもそうゆう流れになって、結局最後まで…ってなっちゃって

…その時も、ソルさん、中に出さなかったなあって…。ちょっと気になっちゃいます。」

カラカラとストローをかき回したあとフルーツジュースを飲むためにストローに口をつけた私に、

「その口ぶりだと、テメェはまるで俺に中出しされたかったように聞こえちまうがな。」

グラスをあおりながら、やれやれだぜ…とため息をつくソルさんからの言葉に、
なっ!?なんて事言うんですかっ!?そんなつもりじゃありませんよっ!!!とあわててしまう。

「あ…いえ、でも…もしかしたら…私の滞在的な本能の中に、子孫を繁殖したいっていうプログラムが、
お母さんの手で書き込まれている可能性があるのかもしれません。だから、気になるのかも…しれません。」

そう呟いて顔を伏せていた私に、

「俺はギアだ、それ以上でもそれ以下でもねぇ。エルフェルト、お前も知ってんだろうが、

俺は今まで容赦無くギアを狩ってきた。そんな奴がどの面下げてギア繁殖しようってんだ?
テメェを抱いちまってる時点で、言い訳にすらならねぇがな…。」

遠くを見つめて自分自身を鼻で笑い、ドリンクをかっ込むソルさんの姿に、

「だから、私をずっと子供扱いしていたんですね?」と、つい質問してしまう。

ピクリと反応するソルさんの身体。そして
テメェがそう思うならそう思ってろ。と一言告げ、席を立とうとするソルさんの掌を咄嗟に掴む。

「ソルさんは、本当は私を抱くつもりなんか全くなかったんですよねっ!?
心変わりしたのは…私を想ってくれているから…って思ってしまっていいんですよねっ!?」

ソルさんに訴えるように見つめる。

私のまなざしに視線を向け、勝手にしろと呟いた。

はいっ勝手にします!少しだけ涙をこぼれそうになるのを、ごまかしながら笑顔で返事をすれば、

乱暴に私の頭をぐしゃぐしゃと撫でた後、あいつらを待たせるわけにもいかねぇ、

時間が長引く度、詮索する輩が増えてしょうがねぇ…とぼやきながら、
ホテルのチェックアウトをする為に机に置いてあるカードキーを手に取って、スタスタと入り口に歩いていくソルさんの姿。



「エルフェルト、なにぼーっとしてやがる。さっさとしろ。…帰るぞ。」

「はいっ!!」

私はあわてて部屋を出で行ったソルさんの後ろ姿を追った。

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